グリーンテックス(佐藤一彦社長、市内東鷹栖東二ノ二)が昨年十二月二十三日、市民活動交流センターで、修学旅行で市内を訪れた榛原(はいばら)高校(静岡県)の二年生十二人に特別講義を行った。

 同校は、文科省の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」に指定されている。グローバルな視点を持つ地域のリーダーを育成する目的で、国際的な社会課題研究としてテーマ(SDGs、地域、産業、観光、文化など)を設定し、地元市町村・企業などと連携したインターンシップや海外研修などを通じて、課題解決に向けた探究的な学習を行っている。

 修学旅行で海外に行く予定だったが、コロナ禍で行き先が北海道に変更になった。生徒らは五日間、旭川、札幌、白老、小樽などで研修した。旭川市内ではこのほか、カンディハウスやヤマザキ旭川工場、旭山動物園などを訪れた。

 グリーンテックス社は、生態系を重視した土壌改良に半世紀以上にわたって取り組んでいて、土壌分析調査や解析、土壌改良剤の培養製造、下水汚泥無臭堆肥化などを手掛けている。

 講義では佐藤社長が、ベトナムで進めている有機土づくりや有機防除剤の実証実験を中心に、写真などの資料を使いながら同社の事業を説明。最後に「これからはあなたたちの時代です。目先のことだけ考えるのではなく、頭の中をグローバルにして羽ばたいていって下さい」と生徒たちに語りかけた。(東寛樹)