旭川市民劇場の二〇二二年の年間ラインナップが決まった。一九七一年創立の会員制の観劇団体。全ての運営を会員の手で行っている。会員になると年六回、選りすぐりの演劇を鑑賞できる。

 今年最初の二月例会は、プリエールの『銀色のライセンス』。舞台は首都圏のベッドタウンにある自動車教習所。連日、高齢者教習の予約でいっぱいだ。人生の交差点で行きかう様々な人たちが今日もやって来る。運転免許証の自主返納…あなたは自分で決断できますか?

 また、四月例会『サンシャイン・ボーイズ』は、二〇二〇年に加藤健一事務所創立四十周年、加藤健一役者人生五十年記念の公演を予定していたが、コロナ禍のため中止された。加藤健一と佐藤B作との初共演の舞台。二年前の公演中止の無念をバネとして、素晴らしい舞台に仕上げてくれるに違いない。

 六回の例会は次の通り(いずれも一日目が午後六時半から、二日目が午後一時半から。会場は市公会堂(六月例会だけは市民文化会館小ホール)。

 ▽二月例会 プリエール『銀色のライセンス』九日(水)、十日(木)▽四月例会 加藤健一事務所『サンシャイン・ボーイズ』二十一日(木)、二十二日(金)▽六月例会 文学座『一銭陶貨~七億分の一の奇跡~』二十二日(水)、二十三日(木)▽九月例会 茂山千五郎家狂言『舟船/猫と月/鎌腹』五日(月)、六日(火)▽十月例会 青年劇場『きみはいくさに征ったけれど』十二日(水)、十三日(木)▽十二月例会 前進座『松本清張朗読劇』五日(月)、六日(火)。

 入会金は二千円、月会費は一般二千五百円、大学生千円、中・高生五百円。

 問い合わせは、事務局(市内三ノ八緑橋ビル一号館二階・TEL23―1655)へ。