旭川の菓子メーカー・壺屋総本店(村本暁宣社長)のチョコレートブランド「RAMS(ラムズ)」が、大阪・阪急うめだ本店で二月十四日(月)まで開催される「バレンタインチョコレート博覧会2022」に出店している。

 同イベントは、国内外から約三百ブランド・三千種類のチョコレートが揃う、日本最大級のチョコレートのお祭り。ラムズが出店するのは初めてだ。

 ラムズは、同社常務でショコラティエの村本賢亮さん(34)が、チョコレートの本場・ベルギーでの三年間の修行を経て、二〇一七年に妻でデザイナーのデボラ・マリノさんと共に立ち上げた。

 メインの商品は、旭川や北海道ならではの素材をふんだんに使い、チョコレートに仕上げられた「ボンボンショコラ」。「江丹別の青いチーズ」や「男山の復古酒」、「南果樹園のベリー」などを使った「旭川コレクション」と、「余市のナイアガラ」や「栗山のルバーブ」、「増毛の桃」、「鷹栖のトマト」などを素材にした「北海道コレクション」の全二十六種のフレーバーをラインナップしている。

写真家・半田菜摘さんとコラボ「旭川・北海道の魅力を世界に」

 また、同イベントへの出店をきっかけに、旭川を拠点に活動する野生動物写真家・半田菜摘さんとコラボレーション。半田さんが撮影したエゾシカとエゾシマリスの写真を、「北海道コレクション」のパッケージに採用した。

 村本さんは「チョコレートだけでなく、パッケージからも北海道の魅力を感じてもらえたら」と話す。限定パッケージの商品は二十六日(水)から、き花の杜(市内南六ノ十九)でも購入できる。価格は六個入り・二千七百円。

 「まずはこのチョコレート博に出られるのがすごいことなので、話をいただいた時は素直に嬉しかったですね。雑誌やテレビで紹介されたこともあり、早速、多くのお客様に購入いただいています。私たちがつくる商品を通して、旭川や北海道の素晴らしさを世界に発信していきたい」と村本さんは意気込む。

 この後、東京・渋谷パルコへの出店(二月五~十四日)も決まっているという。(東寛樹)