3ノ6石黒ビル3F
電話25-4023

画像 店の歴史は二十八年になるという老舗のバーです。マスターは佐々木直文さん(66)。團伊玖磨のエッセイ「パイプのけむり」のファンで、この店名にしたのだとか。うーむ、知的であります。

「落ち着いて良いお酒を飲みたい」という大人のための、隠れ家的存在のお店です。スコッチウイスキーはスペィサイド、ハイランド、アイレ、アイラなど世界の一級品がズラリ。ウイスキー通はもちろん、本物のウイスキーを知りたいという若い世代も多く来店します。

 チャームチャージは千五百円。ウイスキーの水割りは一杯六百円~、カクテルは八百円~。グラスワインも六百円から用意しています。一見高そうですが、意外にも気軽な料金で飲めるお店なんです。

画像 食べ物は、肉、魚介、野菜料理、チーズフォンデュなど、佐々木さんがお客さんの好みに応じて何でも作ってくれます。「お客さんの中には、一次会から二次会へと移動せずに、うちの店だけで楽しむグループもいらっしゃるんですよ」。予算は一人一万円くらい。事前にお客さんの希望を聞き、ステーキをはじめカニなどの海の幸をご用意。美味しいものをたっぷりと味わい、その後は上級のお酒を心行くまで楽しみながら、ゆっくりと三~四時間かけて仲間と語らいを楽しむ、そんな使い方が増えているのだそうです。

 日曜定休。営業時間は午後七時~深夜一時。

ケロコからひとこと

 一歩店内に入ると、本当にシックで落ち着いた空間。そこそこの年齢になったら、こういう雰囲気のお店を一軒や二軒、知っておくといざという時に(どんな時だ?)非常に助かります。

地図 カクテルの名前を一つや二つ、憶えておけばかっこいいのですが、ここでは自分の好みを言うと、マスターがちゃんとおいしいカクテルを作ってくれます。何気なくカクテルの知識や話を教えてくれるのも楽しみです。

 この前はチャームに山羊のチーズが出て来て、これでまた話がはずみました。色々なことに対しても造詣が深く、さすがベテランバーテンダーです。秋の夜長、おいしいカクテルを飲みにいきませんか?

2007年10月09日号掲載