豊岡5ノ2電話38-0072

画像 二カ月前に開店したばかり、海の幸の美味しい料理屋さんです。

 店主は渡辺裕治さん(52)。東京での大学時代、仕送りが無かったので、築地で四年間びっしりバイトしました。だから魚にはめっぽう目が利きます。「マグロやアンコウはもちろん、サメもさばいた」そうで、手にはその頃の名残の包丁傷が残っています。

 そんな渡辺さんですから、魚へのこだわりは、そりゃもう大変なものです。アジは釣りアジ。マダイやブリは天然モノ。マグロは本マグロしか使いません。焼きサンマにも刺身用を使っちゃいます。これで美味しくないはずがありません。それでいて値段はとっても安いのです。「この場所ですから、サンロクの有名店と同じという訳にもいかないでしょう」(渡辺さん)。会計時に「勘定、間違ってないか?」と聞くお客さんが多いそうです。

画像 記者が今、一番おすすめしたいのは「アンコウ鍋」。現在お試し価格で提供中で、なんと一人前千円です。渡辺さんによると、まだシーズンに入ったばかりなので、安い値段で手に入るのだとか。これが時季も本番になると、仕入れ値が四~八倍になると言うのですから、見逃せません。ちょっと試食させてもらったアンキモ、う~んウマイ! しびれました。ウマイ物好きはお店に急げ!

 ランチ(コーヒー付き八百円)は月~金の午前十一時半から午後二時まで。「ホワイト餃子」=写真=が人気です。千葉県野田市に本店がある「ホワイト餃子店」と提携して取り寄せ、北海道では唯一この店がメニューにしています。

 夜は午後六時から深夜零時まで営業しています。年内は無休です。駐車場もあります。

 なお、店の二階では渡辺さんの妹がスナック「ランプの灯」を営業しています。「味わい裕肴」の後の二次会ならお得な料金で楽しめる、とのことでした。

ケロコからひとこと

地図 新しいお店のランチは最近ハズレが多くて…、だからこのお店もあまり期待はしていなかったのですが、久々の当たり!

 食べたのはホワイト餃子。皮がモチモチして、中がジューシーで、ホントに美味しかった。これだけでご飯が何膳も食べられそう。そして味噌汁かと思ったのはアラ汁。焼魚も活きの良い魚を使っていて、そのアラだもの、美味しいはず。

 店主とは偶然知り合いで、色々話したら、あんまり儲けがなさそうな感じ。質の良い物を仕入れて、お刺身にできる魚まで、惜し気もなく焼いてしまう。他の物も鮮度を大事にしていて美味しくて安心。今度は夜に家族で行ってみようと思ってます。

2007年10月30日号掲載