1ノ3 セクション103
TEL26-0887

マンションの間から砂糖とバターのなんとも良い香りがしてきます。下校途中の小学生も吸い寄せられるように――。十七日にオープンしたばかりのケーキ屋さん「スイーツ工房 香」にお邪魔しました。

店名もそうですが、商品名も漢字一文字です。「これはこだわり。新作が出来ると店を手伝ってくれている母が試食して、良い名前を付けてくれるんです」と話す玉手さん。王道のイチゴのショートケーキは「苺」(三百円)とネーミング。走って持ち帰っても倒れなさそうなガッシリと大きなケーキは、生クリームはあっさり食べやすく、大きいわりにサラリと食べ終わります。

玉手さんのこだわりは、ケーキのサイズを大きく、通ってくれるお客さんが飽きないように、毎日必ずひとつ違う商品を店頭にならべること。さらに、毎日一つ、値段は変えずに、いつものサイズより大きく作ったスペシャル品を出すというマメさ。味も勿論、女性ならではの細やかなサービスで、オープンして数日だが、毎日通う常連さんができたとか。

「覗きに来るだけでもいいですよ。ぜひ足を運んでください」と玉手さん。お店の看板メニュー、バラ型のマドレーヌ「香」(百五十円)はお土産に喜ばれそう。生地の甘味とクランベリーの酸味がなんとも美味しい一品です。

営業時間は午前十一時から午後六時半。水曜定休。

(取材・佐藤日奈子)

ケロコからひとこと

新しいお店ができると、特派員!?が教えてくれることがよくあります。先日も「自分の会社の近くにスイーツのお店がオープンするので見てきます」とのメール。楽しみに待っていたのですが、結局待ちきれず行ってしまいました。

小さなケーキ屋さん。娘さんがケーキを作り、両親が手伝っています。

ショートケーキ、オムレット、プリンなどを買って、お友達と一緒に食べました。優しい味―。友達はシュークリームが気に入ったようです。またぜひ行ってみようと思います。

2009年04月28日号掲載