東光8ノ3
TEL74―3925

 四角い店舗が三軒並んだ一角があります。道路からは、トルコの国旗が見えます。黒色の、美容室のようなお洒落な店舗に一歩入ると、なんとも香ばしい香りが――。グルグルと大きな肉の塊がヒーターの前で回っています。薄くスライスした牛肉を串に何層も重ねたものを、外からじっくりローストして、焼けた表面を削いでいくドネルケバブ料理のお店です。

 人気のサムライ・ラップ(M五百円・L六百円)をまずは注文=写真。薄く焼いたパン(トルティーヤ)で、スライスした牛肉と、レタス、トマト、選べるソースをトッピングして中身が出ないよう包みます。ホットサンドメーカーでサッと焼くと、外はカリッと、中はとてもジューシー。

 オーナーの大形真武さん(33)が作る十種類以上のソースが味の決め手。「選ぶソースでまったく違った味わいになりますよ。本場のトルコで食べるものよりも日本人に合うように改良しています」と大形さん。研究熱心なのでマメに通えば新しいソースに出会えます。

 豪快にガブリとかぶりついて食べるなら、サムライピタ(S四百円・M五百円・L六百円)がおススメです。ポケット状のパンにギュッと詰まった具。口の周りにソースを付けてペロリと完食です。肉を垂直に立てて焼くので、余分な脂はキレイに落ちてなくなり、想像以上にあっさり。年齢に関係なく楽しめる料理です。

 営業時間は午前十一時から午後八時。月曜定休。全品持ち帰り可。

(取材・那須日奈子)

ケロコからひとこと

 これを見た時、思い出すのはトルコではなくお祭り。何年くらい前からだろう…。お祭りの屋台では、わりと新顔だ。娘は好きで買っていたけれど、私は食べたことがなかった。でもグルグル回る大きな肉の塊を眺めるのが好きだし、それを削いでいくのを見るのも好き。

 そのドネルケバブのお店が出来たというので行ってみました。なんとなくお祭りのイメージでファストフードを連想していたのですが、シックで素敵なお店。これは子どもじゃなくて大人も楽しめる雰囲気。しかも美味しい!! ソースは中辛か辛口が好き。これからはお祭りじゃなくても食べられます。次はサムライ丼を食べてみようかなぁ。

2010年03月02日号掲載