3ノ7
TEL25-0767

 三条本通りの豆源ビルとトーエーパチンコの間の小路を進むと、赤い看板の「セブンカフェ」がひっそりと営業をしています。日中はビルとビルの透き間から太陽の光も届いて、なんとも不思議な空間です。

 扉を開くと、コーヒーの良い香り。大きな熱帯魚の水槽と、ソファが。プロジェクターからはアメリカのアニメが流れています。オーナーの尾形智勝さん(35)は、市内でバーテンを長年勤めた経験を活かし、カクテルと独学で腕を上げたコーヒーを提供するカフェを昨年の九月にオープンしました。

 さっそく、デザイン・カフェ・ラテ(六百円)を注文。ジュワワワワァと音をたて泡立った牛乳をカップに載せ、チョコをたらして楊枝を器用に動かすと、あっという間に真っ白な泡の上に絵が完成します=写真。せっかくの絵が消えないように、ゆっくりと味わいながら飲み進める時間はなんとも贅沢。

 「ここに来るお客様はみんな長居します。二、三時間は当たり前ですよ」と尾形さん。長居のお客さんが多いので、夜に提供するカクテル(九百円から)は、ゆっくり飲んでも美味しいようにと考えているそうです。

 二階の部屋は昭和の雰囲気。タイムスリップしたようです。席にはファミコンも置いてあります。靴を脱いで、畳の上に座ってリラックスできます。

 このお店は「の~んびり、ゴ~ロゴロ」というフレーズがぴったり。暗い小路をドキドキしながら抜けて、コーヒーと、お酒と、リラックスを求めに行ってみてはいかがでしょうか。

 営業時間は、午後二時から翌午前二時まで。無休。

(取材・那須日奈子)

ケロコからひとこと

 春休みで帰省中の娘が写メを見せてくれました。コーヒーカップに浮かぶ可愛い犬の絵。思わず「何これっ!どこっ!!」と聞いてしまいました。旭川の店はかなり詳しいと自負していた私だったけれど、どうして東京に住んでいる娘が知っていて私が知らなかったのか――。

 と、いうわけで行ってきました。ここは用事がなければ通らないし、通っても気が付かない道です。入るのにもちょっと勇気がいる雰囲気。でも、行ってみたらあまりにも居心地がよくて人には教えたくない感じ。私のカフェラテには、キレイなお花が! 飲む人のイメージで変えているそうです。次はモッフル食べて、カクテルを飲もうっと。

2010年04月13日号掲載