5ノ7(5・7小路ふらりーと)
TEL22-5321

 五条本通り側の「ふらりーと」入り口にある「旅篭」にお邪魔しました。入ってすぐに下駄箱があって、靴を脱いで上がります。L字のカウンターに、掘りごたつの小上がりが二つ。ちょっと急な階段を上がると、さらに席があって、そして吊橋のような廊下を渡ると、大きなお座敷が=写真。なんとも面白い造りの店内です。

 オーナーの吉本剛太さん(37)が厨房を、奥様の麻衣さん(23)がカウンターの前にある焼き台と、接客を担当しています。店と夫婦の雰囲気で、なんとも居心地の良いお店です。

 おススメは、今の時季なら真だちポン、天ぷら(各八百五十円)。今だけ味わえる岩内名物の「たつかま」もぜひ。たちを使ったかまぼこは、弾力があり醤油でいただきます。

 こだわりの「素揚げいもバター」(五百円)は越冬した「インカのめざめ」を使用。熟成した甘味のある味は、熱々で口に運ぶと絶品です。

 吉本さんの実家は北見のおすし屋さん。お父さんから受け継いだ味のシメサバを、吉本さんがシメて出しています(七百五十円)。

 ここの目玉は、美味しい日本酒が揃うところ。蔵元も一押しの温度管理。「古くなると味が変わりますから、そうすると料理酒に。泣く泣く大吟醸で酒蒸しをつくることもありますよ、ハハハ」と吉本さん。

 営業時間は午後五時半から十一時まで。月曜定休。年末年始は、三十一日から一月七日まで休み。

(取材・那須日奈子)

ケロコからひとこと

 飲み会の多い季節。どこにしようかと考えて、久しぶりに旅篭に。ふらり~とを通る度に気になっていました。

 飲み放題付で四千円。まずお刺身にビックリ。鮮度抜群! ホタテはサクサク。ズワイガニにモツ鍋。これだけで満足なのに、カキフライ、そばサラダ。もうお腹いっぱいと思っていたら――、ピザも! これがまた美味しかったのです。それから、長イモの漬け物も。

 あんまりにたくさん出てきたので、何を食べたか覚えていません。

 しばらく行っていない間に、二階の部屋が増えていました。カウンターに座るのも好き。ご夫婦がとても爽やかでいい感じ。次は、焼き魚を食べようかな。

2010年12月21日号掲載