3ノ6 ヨシタケ1号館1F
TEL26-0916

 三・六街に広島お好み焼きが食べられるお店が出来たと聞きお邪魔しました。店の端から端まで伸びる大きな鉄板がギラギラと光ります。

 女性店主の坪井祐子さん(29)は、広島旅行で、広島お好み焼きに出会い、年に四、五回通う熱の入れようでした。「旅費もバカにならないし、いっそのこと自分でお店をやってみるか」と、昨年の三月三日にオープンをしました。

 カウンターに座れば、お店の人が目の前で焼いてくれます。クレープのように薄く延ばした生地に、キャベツを山盛りのせて、もやし、だし粉末、天かす、豚肉、と順番に積み上げて、あっという間にひっくり返し、じっくりと火を通していきます。カウンターで「グ~ッ」と鳴るお腹を抑えながら待つ、待つ、待つ――。広島お好み焼きはジッと待ちます。ソバかうどんを焼き始め、卵を割ったらもうすぐです。麺と卵をドッキング。ソースを塗って、九条ネギをたっぷりかけて完成です。

 写真の「スペシャル」(千百六十円)は、海鮮も入った豪華版。火が通ってしっとりとしたキャベツの美味しいこと! しょっぱくないソースとうどんの組み合わせに箸が止まりません。ソバは広島直送の生麺を使用しています。

 せっかくなので「塩orタレやきそば」(八百四十円)に、牛ホルモン(四百八十円)、スジポン(五百円)、次から次へと美味しいメニューが出てきます。色々食べたいのなら、二、三人で行くことをおススメします。お持ち帰りもできますよ。

 ランチは、肉玉にごはんなどが付いて八百円。「何時ごろ行きます」と電話を入れるとすぐ食べられます。

 営業時間は午前十一時から午後二時。休憩をはさみ、六時から翌午前二時(一時ラストオーダー)。日曜定休。

(取材・那須日奈子)

ケロコからひとこと

 広島お好み焼きは芸術だ。食べるのはもちろん好きだけど、焼くのを見るのが好き。

 生地をひいて、その上に山のようにキャベツを盛る。余計なお世話だが「そんなに山盛りにしたら崩れる! ひっくり返せない!」と言いそうになります。ひっくり返す瞬間を見ようと思うですが、何度か通っていますが、まだ見ていません。なぜかひっくり返す時にお喋りをしているんだなぁ。

 広島から送ってもらっているという「そば」がいい。これで焼きそばを食べたいと思っているのだが、いつもお好み焼きでお腹がいっぱい。次は鉄板焼きも食べてみたいと思っています。

2011年01月18日号掲載