永山7ノ11
TEL:46-2272

 永山の一番線は「ここは、ご近所さんが通う美味しい店かな」と思わせる雰囲気ある飲食店がポツリポツリと並んでいます。永山西小学校を過ぎると右手に見えてくるのが今回お邪魔した「かつみ家」です。広い小上がりと、キレイなカウンター。美しく整理された食器棚。きっちり清潔な店内です。

 オーナーは市内の有名和食料理店で長年腕を振るっていた瀬戸勝美さん(41)。毎日替わるというおすすめメニューは、勝美さんが筆で書くそうでキレイな字を見ているだけで味にも期待が湧きます。

 おススメの「豚スペアリブのとろとろ煮込み」(千二百円)=写真=をいただきました。箸が触れるだけでホロリと崩れるぐらい軟らかな肉を口へ運ぶと――。あっさり醤油味にほんのりニンニクの香り、香辛料のスキッとした後味は病み付きになりそう。一見すると洋風な感じですが“新和食”というのが丁度良い言葉です。

 下関から直接仕入れるフグもおススメ。ヒレ酒から鍋、刺身、フライと色々味わえます(三月いっぱいが旬)。春からはタイやハマグリ、山菜料理などが登場します。

 リーズナブルでどれも味付けが優しく、幅広い年齢層が味わえる料理ばかりです。日本酒の種類も豊富です。

 ランチは釜飯(七百五十円から)を食べられます。目の前でグツグツ炊かれるお釜とにらめっこ。電話で事前に予約することもできます。

 営業時間は午前十一時半から午後二時まで。休憩を挟んで五時から午前〇時まで。木曜定休。

(取材・那須日奈子)

 

 

ケロコからひとこと

 この店のランチの釜飯は美味しかったぁ。カキ、鮭、北海の三種類を食べたのですが、どれも美味しいんです。ダシがきいていて、それぞれの素材の味もしみているので、どれも違う味わいです。

 注文したらすぐにお釜が来たので、「もうできたのかっ」と思ったら、固形燃料に火をつけて、目の前で炊く準備――。待つこと二十分。その間に、ポテトサラダや茶碗蒸しを食べます。

 茶碗蒸しもダシがきいていて甘すぎず美味しいのですが、銀杏、栗と正統派な具が入っている中にあり得ないものが――。梅干です。すっぱい!でも妙に卵と合っています。ここのご主人の腕は確かとみました。次は夜のメニュー、フグを食べに行ってみよう。

2011年03月22日号掲載