宮下通7 駅前ビル地下1階
TEL:27-3822

 駅前ビルの地下は夕方五時を回ると「ふら~り」という感じで、今宵のお酒を楽しむ場所を求める人がどこからか集まってきます。歴史を感じさせる古い暖簾がさがる店先からは、早い時間から上機嫌な声が聞こえます。そのフロアの中心に店を構えるのがお邪魔した「中野藩」です。

 オープンしたのは九年前です。女性客や仕事帰りのサラリーマンがカウンターで一人呑み――、そんな店内です。

 四月に入ったのでメニューも春を感じさせます。「ふきのとうの天婦羅」(七百円)、「山菜の天婦羅」(七百円)、「行者ニンニクの天婦羅」(六百八十円)がお目見えです。

 グループで来たお客さんに人気のメニューが「ロシアンチーズスティック春巻き」(四百円)=写真。四本のうち一本だけに、生のハバネロのみじん切りをチーズに練りこんであります。一口味見。「ん~っっっ」どうすることも出来ない辛さです。辛いのが苦手な人はご注意を。チーズにはモッツアレラを使っているのでふわっとした口当たりです。

 そして、週に一度入るかどうか、という新鮮なレバ刺し(八百五十円)は、サクッコリッ。炭火焼きならば、ルスツ産のもち豚ロース(八百八十円)がおすすめ。甘みの強い肉です。

 お通し、酢の物、お造り、串、飲み物一杯の「晩酌セット」(千五百円)も人気です。

 時間無制限の飲み放題(千九百八十円)は、時間を気にせずたっぷり飲めて大満足です。ゆっくりした時間が流れる同店ならではのサービスです。

 営業時間は午後五時から、午前零時半(十一時半オーダーストップ)。日曜定休。 (取材・那須日奈子)

 

 

ケロコからひとこと

 駅前ビルの美容室に十年以上も通っているのに、地下にはあまり行ったことがなかった。こんなに雰囲気のいいお店があるんだったら、もっと早く行っていれば良かった。広すぎず居心地もいいの。

 メニューを見ると、炭火焼きからモツ鍋、カルパッチョなどバラエティ豊富です。「こだわりの卵かけご飯定食」や、「お疲れ様定食」など、お酒を飲まなくても、気軽にご飯を食べに行くのもいいかもしれません。

 レバ刺しがあるというので、早速食べてみましたが――、これが絶品! 時間無制限の飲み放題というのもあり、次は何人かと行って見ようと思っています。

2011年04月05日号掲載