東光19ノ5
TEL74-4055

 ツインハープのたもとの住宅街に、十六日にオープンしたばかりのパン屋さん「パンの蔵」にお邪魔しました。

 ピカピカのショーケースには、見るからに美味しそうなパンがずらりと並びます。木のぬくもりたっぷりの店内は、居るだけで、ゆったりと優しい気持ちに。

 店長は田畠一典さん(51)。パンを作るのは奥様の明子さん(41)です。「子どもの手が離れたら、小さなパン屋さんがやりたい!という夢を抱きながら、通信教育などで勉強をしていたらこんなに立派なお店が出来ちゃいました」と明子さん。そして旦那様をチラリ。なんとも素敵な夫婦なのです。

 「黒糖くるみパン(百四十円)は、お店を出す前から評判の一つです」と一典さん。ツヤツヤでフワフワの生地の上に立派なクルミがのっています。

 自家製の甘さ控えめの粒あんがたっぷり入った「ごまあんパン」(百四十円)、やわらかい生地にベーコンが入っているので小さな子どもと一緒に食べられる「ソフトベーコンエピ」(二百円)、クランベリーがたっぷり入って食べごたえのある「クランベリーベーグル」(百六十円)などなど。

 私が特に気に入ったのは、ドライフルーツとチョコがゴロゴロと入り、ハードタイプの「フルーツチョコカンパーニュ」(百六十円)。ドライフルーツとチョコの組み合わせがなんとも言えません。

 「オープンして二週間。お小遣いを握って、近所の子どもが一人で買いに来てくれました。なんとも嬉しいものです。みなさんぜひご来店ください」と明子さん。

 営業時間は午前十一時から午後五時まで(売切れ次第閉店)。日、月曜日定休。

(取材・那須日奈子)

 

 

ケロコからひとこと

 目指して行かなければ、一生通らない場所にあるパン屋さん。行ったのはオープン2日目でした。それから3回も通っています。

 とても食べやすく美味しいパン屋さんです。初めて行ったときは、少ししか残っていなくて、ドライフルーツが入ったパンを買いました。実は苦手なので、友だちにあげて一口もらったら…、これが美味しいの。

 また次の日も行って、話を聞くと作っている本人もオレンジピールが苦手。でも美味しいのに出会ったのでそれを使っているんだとか。

 ベーグルも食べやすくて気に入ってしまいました。雰囲気も良く、全種類制覇しようと思っています。探してでも行く価値があるパン屋です。

2011年05月31日号掲載