常盤通2
TEL73-8168

 大正時代から常盤通りにドッシリと腰を下ろしているこの建物で営業していた和菓子処「むらこし」が惜しまれつつ閉店したのは、一昨年九月のこと。雪解けとともに改築工事が始まりました。そして五月二十八日、大改装が終わり、甘味処「常盤商店」として生まれ変わりました。

 スタッフは全員女性、和装です。入ってすぐに駄菓子コーナー。カウンターには昔の台所や風呂場を思わせる、三角オニギリのようなシルエットのタイルが使われています。ボーンボーンと時を刻む時計。雑誌もその当時のものが読めます。

 「昭和の活気があった時代がテーマです。六十代、五十代は思わず『懐かしい~』と言ってしまいますよ」と店長の南部綾子さん(32)。

 これからの季節におススメのあんみつ(六百三十円)=写真。白玉をチュルン。缶詰のフルーツをパクリ。この甘さがなんともたまりません。抹茶と和菓子が味わえる「お抹茶セット」(六百円)もおススメです。

 店内のいい香りは釜飯を炊いている匂いです。ボリュームたっぷりなのは鶏五目釜飯(九百五十円)。塩味でさっぱり味わうなら山菜釜飯(八百五十円)を。漬物、みそ汁が付きます。ジッと二十五分間炊き上がるのを待ちます。その間に駄菓子コーナーでタイムスリップなんていかがでしょう?

 営業時間は午前十時から午後八時まで。釜飯は午前十一時半から午後七時まで。月曜定休。

(取材・那須日奈子)

 

ケロコからひとこと

 

 ロータリー近くにあった和菓子の「むらこし」が閉店し、この趣深い建物がどうなるのか気にしていたら、より素敵に蘇りました。

 常盤商店。造っている最中から注目。オープンした日に行って感激です。建物に似合っている懐かしい匂いがいっぱい。駄菓子も昔食べた味をまだ覚えていて、全部買いたくなります。小上がりに置いてある子どもの頃に見ていたブラウン管のテレビ、そしてちゃぶ台。

 お店に漂っているシイタケの匂いは釜飯。目の前で炊いて出来上がりを待つ楽しみ。ダシがきいていてとても美味しかった。

 冷やし汁粉もクリームあんみつも美味しいの。妙に落ち着く、居心地の良いお店です。