永山6ノ8 ℡48-0957

 永山でバイキングが味わえると噂の「アダージョ」にお邪魔しました。

 オーナーの塚崎(つかさき)里江さん(67)は、ここで商売をはじめて二十年。子どもの手が離れ、主婦業から「私が出来ることは料理をつくること」と、飲食業を始めたそうです。

 お店でのバイキング(昼・八百円、夜・千円)のほかに、お惣菜・弁当販売、保育園の宅配給食を作っています。毎朝午前四時半から仕込みを始めます。もちろんすべて手作りです。

 さっそくズラッと並ぶおかずを吟味。ちょっとずつ全種類か、それとも、好きなものを思い切りか…。

 「まぜまんま、ちらしめし、じゃこ飯、皿うどん」――日替わりで出てくる人気のご飯ものです。この日は、まぜまんまと、ちらしめし。お茶碗に半分 ずつ盛っていただきました。揚げナスには手製の南蛮味噌を。酢味噌和え、クリームコロッケ、鶏の照り焼き、カボチャグラタン、コールスロー、サラダ、マグ ロの生姜煮…。まだまだあります。

 お客さんも何度も何度もカウンターの前で「まだコレ食べてないわ。勉強になるねぇ」とお皿に取っています。

 主婦や単身赴任のお父さん、近所のお年寄りなど様々な客層。手づくりの、優しくて美味しい味付けに、人気の理由が分かります。

 店内はギャラリーとして無料貸出しもしています。二階は会議や茶話会、展示会ができる広いスペースになっています。

 営業時間は午前十時半から午後三時(バイキング十一時から二時)。休憩を挟んで五時半から九時(バイキング八時まで)。月曜、祝日定休。

(取材・那須日奈子)

ケロコのひとことメモ

 毎日、ごはんを作っているけれど、できるなら上げ膳据え膳がいいなぁ、なんて、主婦なら誰でも思っているのでは? と言っても、口に合わなかったり、美味しくないなら自分で作ったほうがマシです。

 でも、アダージョのお料理なら毎日食べたい! 手をかけて、野菜がたっぷりなのも嬉しい。

 奇をてらうことなく、正統派の家庭料理という感じ。私の料理より確かに美味しい。ホウレンソウのおひたしと思って食べたらちょっと違う。ゆず胡椒が入っているそうだ。夕食にさっそく真似をしました。

 ほんの少しのことで、とてもフレッシュ。ごはん支度が面倒と思った時に行くと気合が入るかもしれませんよ。

2012年02月21日号掲載