永山8ノ2 ℡47-4369

 永山南駅と、国道39号を結ぶ道沿いに「そば」ののぼりが風にたなびいています。

 店主の小井田勉さん(62)が打つ、二八の蕎麦が味わえます。「お酒と食べることが大好きで。年を重ねると、少し淡白なものが好きになるでしょう。それで蕎麦を」と小井田さん。

 幌加内産の石臼挽きの粉を使った少し表面がブツブツとした田舎蕎麦。濃い目のカツオダシが良い香りのつゆです。

 一番人気の「かしわせいろ」(八百円)を注文=写真左。注文して一番最初に、お通しが出てきます。キュウリの和え物、卵焼き、野菜の煮物。「素人ですから、少々お待ち下さいね、の気持ちを込めて…」と小井田さん。

 固形燃料で熱々になった鍋のフタを開けると、コゲ目が付いた焼きネギと、鶏肉が入っています。鍋に直接蕎麦をしゃぶしゃぶのように潜らせてズルッ。ピリッと唐辛子が効いた美味しいつゆ。蕎麦ののど越しもとても良いです。卓上コンロで冷めずに、最後まで温かい蕎麦を味わえました。

 仕上げの蕎麦湯も濃厚。そのまま飲んでも、つゆを混ぜて飲んでも、あぁ美味しい。温まって汗が出てきました。次はどれを食べようかな…。

 営業時間は午前十一時から午後二時まで。日曜、祝祭日休み。

(取材・那須日奈子)

ケロコのひとことメモ

 偶然「夢見そば」という暖簾を見つけ、気になって行って来ました。普通の家の居間に、ズラッと並ぶ本。どんな本を読んでいるのかチェックしたりして、注文を待ちます。

 まずは、オシャレなものが出てきました。三品のお通し。一つ一つが美味しいの。思わずご飯が欲しくなりました。

 そして「かしわせいろ」が登場。冷たい蕎麦に熱いつゆ。これがコンロで温められながら出てきます。そばつゆを一口含むと、カツオの香りが口いっぱいにひろがります。

 メニューには「もりとかけのセット」も。私みたいに、温かいのも冷たいのも食べたい! という人には嬉しいです。また食べに行きます。

 

2013年09月10日号掲載