忠和4ノ8 ℡61―9872

 旭川大橋のたもと、コープさっぽろ忠和店の向かいにある「馳走屋・味松」にお邪魔しました。

 店内はカウンターと二十二人まで収容可能な小上がりです。「店を構えて二十六年になります」と店主の村松茂さん(49)。とても料理研究熱心なご主人です。

 早速、新メニューの「ベーコンとジャガイモのかき揚げ」(六百三十円)をいただきました。下味は塩とニンニク。カラリと揚がったアツアツを一口、サクッとした歯ごたえの後にベーコンの旨味、ニンニクの風味が口いっぱいに広がります。「スナック菓子のバーベキュー味に似てるでしょ。おやつ感覚でどうぞ」と村松さん。たしかに和食のイメージはありません。ビールが進むこと間違いなしです。

 「季節野菜の千切りサラダ」(四百五十円)は、この時期、具材は根菜中心です。ダイコン、ニンジン、軽くボイルしたサツマイモを千切りにして葉物野菜と和えます。そこにジャコと梅干を乗せ、しょう油とゴマ油のドレッシングでいただきます。噛むほどに野菜のみずみずしさを感じます。梅干の酸味もほど良いアクセントとなる一品です。

 仕入れの買い付けに市内のあちこちの店を歩き回るのが大好きだという村松さん。なるべく地物を使うよう心掛けているそうです。仕事帰りに一杯引っ掛けるのにこういう店があると嬉しいですね。もちろん大勢でワイワイやるのもお勧めです。

 午後五時半から午後十一時(土曜日十二時)まで。第一、第三日曜定休。

(取材・草嶋一介)

ケロコのひとことメモ

 おばさんだって集まれば女子会だ。平均年齢60歳の女子会の会場は、街から少し離れた忠和の味松。わがままな私たちが食べたいものがいっぱい。好みがバラバラでもメニューが豊富だから大丈夫。ここは旬のものから定番まで、好きなもの満載です。

 この前は生クラゲの酢の物があり、ついお代わり。カキもカキ酢と蒸しガキを。いつも食べるのはカスベの一夜干し。締めのご飯は、友達の孫がはまっているという「なめことろろご飯」を。

 これはもう危険。つい食べ過ぎてしまう。こうして着実に私はぷっくりと育って行くのです。

 

2013年11月26日号掲載