旭川市3条5丁目・℡22―6678

 さんろく街の五丁目と六丁目の境にある日本料理「岡半」にお邪魔しました。暖簾に行灯、軒先には京町屋を思わせる竹の犬矢来(いぬやらい)が和の風情を感じさせます。

 店主の岡野欣也さん(70)は、開業以来四十二年間、和食一筋に腕を振ってきました。「和食は『水の料理』と言われます。昆布とカツオで出汁を取り薄味で淡白。調味料は醤油と味噌、酢、みりん、酒、これだけあれば充分です」と話します。

 店内は全て個室になっており、ゆっくりとした時間を過ごせます。料理は一つひとつしっかりと手間が掛けられています。料理を目で楽しむのも和食の良いところです。

 時季の料理七品のコース(三千七百円)、八品コース(五千三百円)の他、予算にも応じてくれます。また、ちょっと晩酌気分で立ち寄れるよう、料理三品と飲み物二杯のセット(二千五百円)もあります。格調高くもあり、だからと言って決して敷居が高いわけではありません。

 アンコウやフグが美味しい季節もそろそろ終わり、これからはニシンの季節だそうです。「ニシンは焼いても炊いても美味しい。良いものが入ったときは酢で締めて寿司にしますよ」と岡野さん。想像するだけで、ニシンのシーズンが待ち遠しくなります。

 通常は夜だけの営業ですが、法要や会食など昼間でも予約可能です。また、お弁当(二千円から)の注文も受け付けます。

 午後五時から午後十一時まで。日曜定休。

(取材・草嶋一介)

ケロコのひとことメモ

 入口の前に立った時から美味しい予感。中に入るとますます確実なものになり、運ばれた料理を食べた瞬間に、この店にしてよかった、と、Vサイン。料理の一品一品に手間隙をかけた御主人の心意気が伝わってきます。

 シンプルな料理でも深みがあります。出汁の取り方でしょうか、妥協しない姿勢でしょうか。一度、厨房の中に入れていただいたことがありますが、下ごしらえに随分手間と時間を掛けていました。

 高級で高そうなイメージなので、入りにくいと言う人もいるかもしれませんが、高いものは高く、リーズナブルなものはあくまでもリーズナブルに。ゆったりと味わって召し上がってください。