旭川市東鷹栖1条4丁目 ℡57-6577

 国道40号を旭川北インターチェンジの方向に左折、一丁ほど行くと右手に「石蔵ダイニング米蔵」と描かれた緑色ののぼりが見えます。ここが二月にオープンしたばかりのレストランです。

 東鷹栖の若手農家八人が「地場産の野菜を使った料理を提供する店を」との思いで会社をつくり、開店しました。米倉庫だった石蔵を改装した店内は天井が高く、木の風合の温かさが伝わってきます。「自分の家のようにくつろげる、それがマイハウスの店名に込めた思いです」と広報担当の髙見章太さん(30)。

 メニューはイタリアンを中心に地場の野菜やお米をふんだんに取り入れています。厨房で腕を振るうのは野中健二シェフ(29)。毎朝、近くの野菜直売所に足を運び、食材を選びます。

 一番人気は「自家製ベーコンのグリル」(六百八十円)。塩漬けから乾燥、燻製までおよそ四日間かけた一品です。一口食べると口いっぱいに香ばしい燻製の香りが広がります。思わずビールを注文したい気分になりました。

 「お茶漬け風リゾット」(八百八十円)は、白身魚と比布産舞茸のリゾットに、トッピングは地元・上田農場の千本ネギの白髪ネギ。青のりが香るすこし和風の味付けです。半分ほど食べた後は和風だしのスープを掛けてお茶漬けにしていただきます。これがまた合うのです。雑炊のような、それでいて洋風な、これは美味い、お勧めです。

 ランチは午前十一時から午後三時。ディナーは午後五時から午前零時。火曜日と第一、第三水曜日定休。

(取材・草嶋一介)

ケロコのひとことメモ

 農家の二代目、三代目の若者が作る野菜が、お洒落で美味しいお料理に。東鷹栖、頑張ってます。農家の次男、野中シェフのセンスと腕が光ります。

 友人と二人でランチに行き、パスタとリゾットをシェア。東鷹栖産野菜のグリーンリゾット、美味しかった。夜の人気メニューの米蔵風ナポリタンがこれまたいいの。ケチャップだけじゃなく、自家製のデミグラスソースが決め手になって、大人の味に仕上がってます。

 これからの季節、ホウレンソウにアスパラ、次々に地場産の野菜が登場してきます。どんな料理に変身するのか楽しみですね。

 

 

2014年04月08日号掲載