川端町4条10丁目・℡54―3518

 旭川西高そばの住宅街にあるpudding TaBa(プディング タバ)にお邪魔しました。自宅を兼ねた店舗は決して大きくありませんが、市内はおろか札幌からの来店客もあるそうです。

 店主の田畠満知子さんは大のお菓子好き。それが高じて七年前に開業しました。

 看板商品は「プリン」(六百八十円)四、五人前はあろうかというボリュームです。材料は新鮮な牛乳と卵、砂糖、そしてバニラビーンズのみ。オーブンで蒸し焼きしているので、今どきのドロッとしたプリントとは一味違います。スプーンを入れるとフワッとしたプリンと一緒にカラメルのソースがトロリ。口に入れると、ほんわかとバニラの香りと昔懐かしいプリンの風味が広がります。

 「マカロン」(四個入り三百二十円)はお茶と一緒にぜひ召し上がってほしい一品です。生地はアーモンドパウダーと砂糖と卵白だけで作り、バタークリームをサンドしたシンプルなデザートです。

 旬のフルーツを使ったタルト(要予約・二千五百円)も人気です。今はイチゴが旬、これからはモモの季節がやって来るそうです。

 保存料などの添加物は一切使わないのが田畠さんの流儀。材料は道産の小麦や生クリームを使い、バニラはマダガスカル産の天然物です。「日持ちはしないかもしれませんが、素材本来の味や旨味をお届けしたいですから」と笑顔で話します。

 午前十一時から午後六時まで。水曜、木曜定休。

(取材・草嶋一介)

ケロコのひとことメモ

 大きなプリンをカレー用のスプーンですくって食べる。極上の幸せを感じます。トロリとしたプリンもおいしいけれど、この固さがいいわ。カラメルソースのほろ苦さもたまりません。

 マカロンは嫌いではないけれど、食べなくても別にいいや、と思っていた私。それが…、マカロンの認識がすっかり変わってしまいました。

 そしてタルト。これはもう何と言えばいいのか。一度に食べようと思えば丸ごと一台行けちゃいそうです。次はモモの季節、とても楽しみです。

 

2014年06月10日号掲載