3条6丁目ヨシタケ7号館・℡74―5444

 三条本通りヨシタケ七号館の一階にある馬肉料理専門店「さまざくら」にお邪魔しました。

 店名の由来は「馬」の文字を左右反対に書く「左馬」(さま)と馬肉の俗称「サクラ肉」を合わせたのだそうです。オーナーシェフの西尾健太さん(36)はフレンチとイタリアンの店で腕を振るい、昨年二月にこの店をオープンしました。

 馬肉専門店は旭川はおろか道内でも珍しく、しかもこんな洋風でカジュアルな雰囲気の店構えは他にありません。「色々な世代の人たちに馬肉を食べてもらい、美味しさを知ってもらいたいんです」と西尾さん。

 馬肉といえば馬刺し。「カルビ」(九百八十円)、「モモ」(七百円)など様々な部位があります。迷ったら盛り合わせがおすすめ。三品(一四八〇円)、五品(二二八〇円)、七品(三四八〇円)と人数に合わせてお好みで選べます。

 「レバ刺し」(一五八〇円)をいただきました。薄切りのレバーを一口。鉄分が豊富な馬肉の、しっかりとしたレバーの味わいが口にひろがります。添えられるオニオンスライスとの相性もとても良く、一人で三人前注文するというファンもいるそうです。お好みで黒糖醤油とゴマ油をつけてどうぞ。

 「炙りすき焼き」(千円)は薄切りの霜降り肉をすき焼きでいただきます。牛によくある乳臭さは全く感じません。「馬肉はちょっとねぇ」という先入観を持っている方、ぜひ一度味わってください。

 午後六時から翌午前二時まで。不定休。

(取材・草嶋一介)

ケロコのひとことメモ

 馬肉が好きな私。チラシをもらい気になっていたけれど、馬肉が好き、という人が見つからない。ようやく見つけて一緒に行ってきました。

 カルビ刺し、馬タン炙り刺し。おいしい! 臭みなど全くないし、食感がたまりません。メニューにある「コリコリ山わさび」のコリコリって「大動脈」のこと。…本当にコリコリしてました。

 締めは桜ユッケ丼。メニューには、ピッツァやパスタなどなど…。イタリアンのシェフなんですね。ヘルシーな馬肉。また行きます。

2014年07月08日号掲載