旭川市春光4条9丁目・℡55―5229

 春光の住宅街にある焼肉店「明香園」にお邪魔しました。

 店を構えて三十七年、この辺りでは一、二を争う、歴史ある飲食店です。店はご主人の関忠彦さん(63)と奥さんの暁子さん(64)、息子の覚さん(36)の一家が一丸となって営業しています。

 平日は勤め帰りのサラリーマンやご近所さん、週末はファミリー客でいっぱいになるそうです。

 一番人気の「ファミリーコース」(三千円)は牛サガリと生ラム、豚ロースまたはトントロが各二人前とホルモンが三人前というお得なセット。それぞれを単品で注文すると四千二百円相当ですから、かなりお得で、ボリューム満点。来店客の八割以上が注文するそうです。

 「特上和牛ロース」(千三百八十円)はA5ランクの和牛ロースを百四十㌘にスライスしました。上質の脂が口の中でとろけます。タレは全て自家製、自家製味噌をベースに作るそうです。「何でも自分で作るのが好きなんですよ」と笑うご主人。

 店内の壁には「飯寿司あります」の張り紙が。ご主人は大の釣り好き。釣った魚は料理して提供します。この日も釣りから帰って来たばかりで、釣り上げたタラは天ぷらカマボコにするとのこと。

 多くの来店客は古くからの常連やその家族、わざわざ遠方からやってくるお客もいます。飾らないアットホームな雰囲気がリピーターを増やす理由なんですね。

 午後五時から午後十時、水曜定休。

(取材・草嶋一介)

ケロコのひとことメモ

 暑いときには焼肉を食べてスタミナをつけるのが一番。ここはすごい! 37年間、値段も量も変わらないんだって。

 おすすめの特上和牛ロースに、思わず「ウワーッ」と声が出てしまいました。口の中でお肉がとろけていきます。

 タレだけでなく何でも手作りのご主人。美味しいお豆腐を出してくれました。毎日作っているそうです。釣りが趣味なので新鮮な魚も登場するとのこと。さて、今日は何が出てくるか――。

 

2014年07月29日号掲載