3ノ5・TEL22―0865

 冬においしい食材はたくさんあれど、ここ旭川ではフグにはなかなかお目にかかれません。旭川でフグと言えばこちら、サンロク街の「たま川」さんにお邪魔しました。
高級感ある店内は落ち着いて料理が楽しめます。二階の座敷席は最大三十五人まで、宴会にも使えます。
創業五十年。店主の小島真一郎さん(65)は京都でフグ料理の修業をした後、先代のお父さんのお店を継いで四十年近く包丁を握ってきました。
フグ刺し、いわゆる「てっさ」は直径四十㌢ほどの大皿に、透き通ったフグ刺しが精緻なたたずまいに並べられます。本場下関産のトラフグ。コリコリっと独特の食感を楽しむことができます。
お酒はもちろんフグひれ酒です。「ふぐ料理サービスコース」(五千九百円)や「ふぐコース」(八千円)で、てっさや鍋、唐揚げなど、フグを存分に味わえます。
「チョットお値段が…」という方には、ランチのコースがオススメです。てっさ、茶碗蒸し、鍋、雑炊、漬物、デザートが付いて二千五百円、天ぷら付きは三千円と、リーズナブルな価格でフグを楽しめます。
カニやカキ、アンコウも今が旬です。小島さんのオススメはフグ白子。「生でも、焼いても美味しく、ひれ酒のように『白子酒』にしても美味しいですよ」。
 不定休。ランチは午前十一時半から午後二時まで。夜は午後五時から午後十一時まで。年内は三十日まで、年始は五日から営業します。年末年始は、予約をした方が良いでしょう。
(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

やっぱり一度は食べたいフグ。ネックは高価だということ。ところが「たま川」さんにお得なランチがあると聞き、今年の締めとして行って来ました。
2,500円でフグです。一人一人にふぐ刺しが来ました。何とも言えない、この食感!ぽん酢がまたおいしい。
鍋も上品、そして最後のお楽しみが雑炊。土鍋いっぱい一人で食べたい。フグを食べたことがないという人、ぜひどうぞ。
今年もたくさん食べました。来年も食べまくって、おいしいお店を紹介しますよ!

2014年12月23日号掲載