東光5ノ7・TEL32-6333

 今日は東光の斜めの交差点にある「料理屋 バンフ」さんにお邪魔しました。

 「バンフ」とはロッキー山脈の近く、リゾート地のまちの名です。「修行で現地のリゾートホテルでシェフをしていたことがありまして」と、穏やかな物腰の北川浩治オーナーシェフ(48)。旭川で生まれ、札幌の調理師学校を卒業後は、国内のホテルだけでなく海外まで修行に行き、一流シェフの下で腕を磨いたそうです。なるほど、内装も木材を基調にして、カナダらしい雰囲気です。

 一見洋食屋さんのようですが、焼き鳥からお刺身まで、幅広いメニューが並ぶ居酒屋さんです。八割のお客さんが注文するという「Bigオムレツ~キノコとトマトのソースで~」(八百円)を早速、いただきます――。

 タマゴを十個も使っているそうで、ワッと驚く大きさです。スプーンでぷるんと切って、口へ運ぶと…キノコの香りとトマトソースの酸味に、ふわっと、たまらない食感。あっという間に完食です。後で聞いたら四人前とのこと…。「ホテルなどでは牛乳と生クリームを使うのが一般的ですが、ウチでは生クリームのみでコクと食感を出しています」と北川さん。四百二十円で二人前のハーフサイズもありますよ。

 「パルメジャーノ入りライスコロッケ」(七百円)も、通常お米はトマトソースで味付けするところ、生クリームと牛乳、チーズを使っているとのこと。ほおばると、サクッとした衣に、ほのかな甘みとまろやかな味わい、チーズの香りと、アルデンテのようなお米の食感が絶妙です。「この食感を出すために、とても時間と手間がかかるので、一日三十個が限界です」と北川さん。他にもカナダで覚えたという「サーモンのマリネ」(七百円)や、これからの季節にうれしいもつ鍋など、魅力的なメニューが豊富です。

 「オムレツをはじめステーキやシャーベットなど、子どもにも人気のメニューを揃えています。身近な居酒屋という形態ですが、ホテルで培ったこだわりがありますので、原価ギリギリのメニューも少々…」と笑う北川さん。住宅に近い居酒屋さんでありながら、ホテルシェフの味が楽しめるお店、ぜひ召し上がれ――。

 不定休(日曜休みが多いとのこと)。午後六時から、同十一時ラストオーダー。宴会は三十人から五十人まで入れます。
(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

早めの夕食を食べていたら、友達から電話。「ご飯食べてるの」と言ったら「ストップ!」と言う。おいしい居酒屋さんを見つけたから一緒に行こうと、迎えに来てくれた。

 行ってみると以前から知っているシェフだった。居酒屋さんなのにレストランメニューも。そしてとてもリーズナブル。オムレツのハーフを頼むと、ハーフなのに大きい。フワフワで感激。キノコのトマトソースも手をかけて作っているのがわかる。

 夕食を半分食べていたのに、ステーキ、焼き鳥、サーモンマリネ、手羽揚げ…。ものすごく気に入りました。次はお腹をすかせて行きます!

2015年09月22日号掲載