1ノ8西武旭川店A館8階・TEL22-0205

デパートの中のレストランと言うと、小さいころ家族で来た思い出がよみがえりワクワクします。今日は西武A館の八階、催事場フロアにあるレストラン「巴里食堂」さんにお邪魔しました。お店の前に並ぶ食品サンプルもどこか懐かしい気持ちにさせてくれます。

まさに料理人といった風貌の森山隆料理長(57)におすすめをお伺いしました。「洋食の世界では『カレーがまずい料理人は全てがまずい』と言われます。改めて気合いを入れて見直したのが期間限定のビーフカレー(九百二十円、十月七日まで)です」。では、早速いただきます――。
一口で感じる、コクとまろやかさ。牛肉のうまみがルーに染みています。牛肉は脂身がトロッと柔らかく、赤身は噛むほどに味が広がります。辛さは程良く、具は牛肉とタマネギというシンプルでありながら、本格派の奥深い味わい。
メニューは幅広く、パスタやドリア、オムライスからラーメン、デザートに喫茶メニュー。さらにデパートには珍しい、「ほろ酔いセット」(千十円)はオードブル三種に、生ビール中ジョッキ二杯か冷酒、中瓶ビールが選べてこの価格。バスで買物に来た方々に人気とのことです。なんと宴会も受け付けています。
旭川生まれの森山さんは、東京の調理師学校を卒業後、札幌や洋食の本場パリで修業。一九七八年(昭和五十三年)に旭川の老舗料亭「花月会館」に入社し、以来二十五年勤め、洋食料理長として活躍しました。同店は二〇〇四年に今はなき丸井今井で創業。かつては活気のあった買物公園を、再び盛り上げたいという思いで開店したとのことです。
「百貨店の食堂・レストランにも伝統がありますから、創業してガラッと考えが変わりました。百貨店に来店するお客様は高価な洋食を求めていない。ですから料理も、『ボロネーゼ』ではなく『ミートソース』、『ペスカトーレ』よりも『ナポリタン』。昔からのお客様に合わせつつ、家族連れや新しいお客様、ニーズに合わせて作ることでラーメンまでメニューに加わりました」と森山さん。「誰とでも、手軽な価格で楽しめて、味は本格派。常に素直に、新しいおいしさを研究しています」。熱く語る姿に、料理人としてのこだわりと優しさを感じました――。
午前十一時から午後八時半(ラストオーダー同七時半)まで。
(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

デパートのレストラン街は、何年もご無沙汰でした。娘が小さいころはよく行ったものです。お子様ランチにオムライス、プリンアラモードにクリームソーダ、思い出しても懐かしい…。
最近は、デパートで買物をしても、ご飯は別のところで食べていました。
ところが先日、巴里食堂でランチをしたら感激。本格的なお料理にラーメン、そば、私の大好きな海老重まで。ペッパーステーキを食べたら、リピート決定のおいしさ。こんな近くに、おいしい穴場レストランがありました。ぜひ、行ってみて下さい。