1ノ10・TEL26-6111

 今月十六日にオープンした「USAGIYA(うさぎや)」さんにお邪魔しました。

 一九四五年(昭和二十年)創業の老舗のお茶屋さん、吉川園の三代目、吉川昌秀さん(41)が、「日々、お茶と」のコンセプトで、同社の事業を引き継いで設立しました。ここはカフェ兼販売店です。白い壁には綺麗なパッケージのお茶がズラリ。

 「お茶を現代の日常のくらしに寄り添ったものとして、身近に感じていただくのが目標です。旭川はお茶の産地ではありませんし、京都などの創業何百年という老舗にはかないません。新しいアプローチで、若い世代や美容・健康を気遣う女性に浸透できたら」と吉川さん。若い世代に提案するため、商品デザインやロゴ、ブランドイメージは東川町のデザイナー・村田一樹さん(26)が手がけました。

 まずは「桜緑茶」を飲んでみます。色は普通の緑茶ですが、ほんのりとサクラの香り。すっきりと華やかな味わいにリラックスしますよ。

 お茶と月替わりのスイーツのセット(六百円)が運ばれてきました。お茶は十一種類から選べます。「日本紅茶」は、渋みがなく、どこか緑茶に似た甘み。月替わりスイーツは「抹茶クリームぜんざい」。バニラアイス、白玉とアンコ、そして本物の抹茶の組み合わせが絶品です。

 他にも「ゆず緑茶」や「生姜ほうじ茶」など約三十種類ものお茶を贅沢に楽しみたい方には、オリジナルのお茶ボトル(千三百円)を買うと、三十日間、お店でお茶を無料で入れてくれるパスポートが付いています。更新料は七百円、その日からまた三十日間楽しむことができます。

 「今、日本のお茶業界そのものが弱くなってきています。お茶を買ってもらうだけではなくて、日常的にコミュニケーションを生んだり、リラックスしてもらいたい。新しい価値をつくりながら、お茶の味、心、伝統を継いで、産地も含め業界を守りたいです」。未来を見据えた吉川さんの情熱に感激。すかさずボトルを買ったのでした。

 午前十時から午後七時まで。日曜定休。西武A館地下一階にも支店があります。

(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

 食べマルシェのときに友達から「ミント緑茶」をいただいた。ミントと日本茶が合うのかしら…と飲んでみると、なんと爽やかでおいしいこと。きっと他にも美味しいお茶があるのではと探したけれど、どこにあるのかわからなかった。

 新しいお店ができたと聞いて、行ってみたら、あった。「ミント緑茶」が!

 その他にも色々な種類のお茶が、とても買いやすく、オシャレなデザインで売られている。スイーツを食べながら、お茶を楽しむこともできる。これからは、お茶にはまりそうだ。

2015年11月24日号掲載