常盤通2・TEL85-6014

 旭橋の手前、一九二四年(大正十三年)建築のレトロな建物にオープンした「福吉カフェ 旭橋本店」さんにお邪魔しました。

 扉を開けると、入り口では「ときわ焼き」を焼いています。十月末まで営業していた「常盤商店」さんから引き継いだ、旭橋の形をしたおやきです。畳だった部屋をカーペットに、内装デザインも今時のオシャレな感じにするなどリノベーションし、先月末にオープンしました。

 名物は店名にもなっている「福吉らて」。福居製餡所のあんこと、茶舗の吉川園の抹茶を使用したコラボ商品です。本格的な深みのある抹茶と、控えめな甘さが魅力のドリンクです。

 ときわ焼きは四種類。二百三十円の「つぶあん」と「チョコヨーグルト」、二百五十円の「ポテサラ」「さばみそ」です。早速、「つぶあん」と「さばみそ」をいただきます――。

 最近流行しているクロワッサン生地のパリッとした食感に、ほどよい甘みの「つぶあん」は、シンプルながら何個でも食べられそう。「さばみそ」は、サバの味噌煮と生地が意外なほどマッチし、絶妙なおいしさです。

 さらに気になったのが「スパイシー・アンキーマカレー」(七百八十円)。代表の海老子川雄介さん(37)が自宅で研究したカレーです。「化学調味料は使用せず、豚肉、タマネギ、小豆を煮て旨味と甘みを引き出し、独自の黄金比率のスパイスで仕上げました」。あんことカレーの相性に驚く人もいるかもしれませんが、一口で納得。あっさりとした味付けで、ほのかな甘み。ふわっと広がるおいしさが魅力です。辛さが欲しい方は特製のガラムマサラをかけると、グッとスパイシーなおいしさになります。

 建物を引き継ぐ人がいなかった場合は取り壊しの可能性も…という話もありましたが、縁あって継いだと海老子川さん。「コーヒーが飲めない方でも気軽に楽しめるカフェとして開きました。旭橋が近いので、観光客にとっても名物になるお店にしていきたいですね」。

 不定休。午前十時から午後七時まで。「福吉らて」「ときわ焼き」などはテイクアウトも可能です(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

 この建物には思い出があります。娘が小学生のとき、ここの前のバス停で降りて、毎日のようにお菓子を買っていました。その「むらこし」さんも、「常盤商店」さんもなくなって寂しい、と思っていました。

 随分オシャレな感じにはなっているけど、あのレトロな雰囲気も残っています。とても落ち着く空間。

 「福吉らて」を飲んでみました。どんなに甘いのかと思ったら、上品な甘さ。そして「ときわ焼き」の「さばみそ」が気になり食べてみたら、いい組み合わせです。ポテサラもおいしい。カレーも発見。今度食べてみよう。