豊岡1ノ1・TEL56-6163

 今日は札幌から旭川に初進出したラーメン屋さん「麺や 虎鉄」さんにお邪魔しました。

 札幌に六店舗、江別と苫小牧に一店舗ずつ出店している札幌圏で人気のラーメン店です。旭川初となる豊岡店は今月一日に開店しました。

 いらっしゃいませ! と元気な声でお出迎え。メニューは一番人気の「熟成あら味噌らーめん」(七百五十円)や旭川で人気の「特醤油らーめん」(七百円)など。さらに百五十円追加で、ライスとザンギ(塩味、醤油味選べる)一個付です。麺は「自家製札幌ちぢれ麺」か「旭川須藤製麺特注麺」から選ぶことができます。

 「旭川の方は厳しくて、札幌の麺を『ゴムみたい』と言う方が多いんです。旭川の味覚に合う麺を須藤製麺さんに特注して、オープンギリギリまで試行錯誤を重ねて完成したんですよ」と、店長の手塚雅博さん(34)。

 では、一番人気の「熟成あら味噌らーめん」にライスとザンギ二個のセット(合計千円)、特注麺でいただきます――。

 まず驚くのは、一個約百グラムあるという大きなザンギ。塩ザンギはザクッといい音、ジューシーな肉汁、うまみを引き出す塩味がたまりません。

 さてラーメン。ズズッと一口で、旭川にはない味とわかります。濃厚なトンコツスープに、あらごし味噌のまろやかな甘みとコク。やや太めの麺はスープに絡みつつ、ツルッと旭川らしい食感に箸が進みます。そしてザンギ二個はかなりのボリューム…ごちそうさまでした。

 ザンギ五個のセット(千二百五十円から)をペロッと食べちゃう人もいるそうですが、食べられなくなったら、持ち帰りも可能とのこと。

 「やはりラーメンのまちですから、出店にあたって旭川のラーメン屋を巡り、旭川でも愛される味とサービスを研究しました。どの世代の方が来ても好みのラーメン、ザンギに出合える、そんなお店でありたいと思います」と手塚さん。札幌のラーメンなんて…という方にこそ、ぜひ試してもらいたいお店ですね。

 無休。午前十一時から午前零時まで(ラストオーダーは午後十一時半)。(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

 隣も、向かいも、ラーメン屋さん。ここはラーメン激戦区です。

 旭川の人は旭川ラーメンを愛しています。「他のまちから来たラーメンは大丈夫なのか」と思いつつ、行ってみました。

 そうしたら、旭川の麺が選べる! これは偉い。価格もリーズナブル。私は塩を食べてみた。濃いように見えるけど、後味がとてもいい。

 プラス150円でライスとザンギが付くって言うんだもの、そりゃ頼むさ。ザンギは塩味にした。大きくておいしい。友達は夕食に持ち帰り。何気ない思いやりがあちこちに。こうゆうのは本当に嬉しい。また行きます。

2016年07月12日号掲載