3ノ7・TEL24-8929

 今年、創業四十年を迎える焼鳥屋さん「梁山泊」さんにお邪魔しました。

 市内に四店舗、全てサンロク街にあります。どのお店もオリジナルメニューがあるのも魅力。今回お邪魔した本店は、鹿肉料理やギョウジャニンニク料理、そして若々しいスタッフが特徴です。

 元気な声で「いらっしゃいませ!」と二代目の佐々木闘志さん(35)。まず、冷たい「アナタケ茶」(二百五十円)がやってきました。麦茶のように飲みやすく、ス~ッと爽やかです。「幻のキノコ」と呼ばれる栄養満点のカバノアナタケを使ったお茶で、お店の定番になっているそうです。

 一番人気の「もつ塩」(三本二百七十円)をいただきます。旨味を引き出す塩味に、噛むほどにおいしいモツの味わい。キンカン(タマゴ)付きなのも嬉しい。

 続いて、「手羽先」(二串五百円)。パリッとした皮に、ジュワッと肉汁が広がる柔らかな肉。濃い目の塩コショウにビールがすすむこと間違いなしの味ですよ。

 さて梁山泊さんと言えば、釜飯。「五目釜めし」(九百五十円)は、フタを開けるとエビ、カニ、シイタケにタケノコ、鶏そぼろにグリンピースと、豪華な具が登場します。一度混ぜてから再びフタをして、蒸して…。

 期待に胸を膨らませてフタを開けると、モクモクとい~い香りの湯気が。茶碗によそってほおばると、食感豊かなタケノコやシイタケ、カニやエビの香りに、沁み込んだダシの味わい。思わず笑みがこぼれます。お楽しみの「おこげ」は、驚きの香ばしさ。夢中で黙々と食べて…ごちそうさまでした。釜飯は創業時、どんなに忙しくても下準備しておけば作れる、という発想から生まれたのだとか。

 「釜飯のダシはもちろん、タレも焼き方も、創業時の味をずっと守っています。最近は観光客も増えていますが、これまで通り〝庶民の店〟であり、常連さんに愛される店づくり、という思いは変わりませんね」と佐々木さん。心に沁み込む釜飯や焼鳥の味わいは、守り続けてきたお客さんへの愛情なんですね――。

 月曜定休。平日は午後五時から午前二時、金・土曜日は午前三時、日曜・祝日は午後十一時半まで。(取材・太野垣陽介記者)

ケロコのひとことメモ

 いつも前を通って気になっているのに、入ったことがなかった。勝手に年配の方がやってるのかしらと思っていたら、ビックリ! イケメンが1人、2人…。

 すっかり気を良くしてカウンターに座り、またビックリ。お通しのキャベツの漬物がドーン。ちゃんとお店で漬けていて、すごく美味しいの。

 カキ酢やギョウジャニンニクの玉子とじなどを食べると、どれもいい味。新子焼きもジューシーで、すっごく美味だあ。お寿司を食べてから来たことを激しく後悔…。次はうんとお腹を空かせて行こう!

2016年07月26日号掲載