8ノ7・TEL22-2094

 買物公園の端っこにある「手の噴水」の前の「にちりん」へ。昭和三十年代から続く老舗の菓子店です。去年の冬はお休みしていましたが、今年の六月一日に復活。再開を待ち望んだファンも多かったそうです。

 午前中の早い時間に行ったので、豆大福やお餅、マドレーヌなど、いろいろな種類のお菓子がズラリ。焼き上がったばかりのどら焼きもありました。売り切れてしまうことも多いため、お目当てのお菓子があるときは、早めに行くのがオススメです。

 運営を手がけるNPO法人ピーシーズの井上俊一さん(55)に話を聞きましました。

 「にちりんの近くでNPOの事業所を運営していたことから、縁があってにちりんを引き継ぐことになりました。昔は甘いものが少なくて、大福やどら焼きなどの日常的なお菓子が求められていました。私たちが作っているのも、庶民的で気取らないお菓子ばかりです。職人がその日の気温に合わせて調節しながら作る大福は、出来たてを食べてほしいから、賞味期限は販売当日のみ。少しでも安価に提供したいので、スーパーなどへの卸売りはせずに、この店舗での直接販売だけとしています。すべての食品に添加物を使用しておりません。昔と変わらない味を食べてもらえたら」と話してくれました。

 それでは、人気商品の「よもぎ餅」(百二十円)をいただきます。山で摘んだ新鮮なヨモギを使ったお餅からは、ヨモギの野性的な力強い香りがします。コシがあってよく伸び、少し控えめな甘さのあんことの相性は抜群です。こしあん、つぶあん、両方あるのがうれしいですね。

 続いて、「豆大福」(百二十円)を。柔らかなお餅に豆がたっぷり入っていて、ほんのり塩味が効いています。

 「よもぎ餅」も「豆大福」も食べ応えがあって、一つ百二十円。買いやすい値段なので、お腹の空いた時のおやつにピッタリです。

 大福やお餅は、冷凍の状態で地方発送できるようになりました。今も昔も変わらない味を、遠方の方に届けてみてはいかがでしょうか。

 定休日は土日祝日。午前十時から午後四時まで。(ライター・長祖久美子)

ケロコのひとことメモ

 暑くたって、たまに無性に食べたくなる大福。私の散歩コースにある「にちりん」で、ちょこちょこと買っていました。なのに閉店。それがまたオープンして、とても喜んでいます。引き継いだ方も一生懸命。活気も感じられます。

 食べてみたら、「にちりん」の大福の味、嬉しくなりました。お餅の歯ごたえも、あんこのおいしさも変わっていません。やっぱりヨモギが好き。そして、甘納豆の入ったお餅が最近のお気に入り。素朴な味なんだけど、豆餅とはまた違ったおいしさ。皆さんもどうぞ応援して下さい!