忠和5ノ1 TEL86―0318

 独創的な手づくりうどん店がこの七月、札幌市から移転オープンした。うどん好きにはたまらない。

 提供するうどんは全部で十二種類。「野菜あんかけ」(八百三十円)、「辛みそ雑炊」(九百三十円)、盛夏限定の「ぶっかけ青なんばん」(同)など、どれもこれも食べたことがない創作うどんだ。

 おにぎりも、これまでの常識を破る。つゆおにぎり(小二百円)は、うどんのだしで炊き上げたご飯を焼きおにぎりにし、どんぶりに入れてうどんの濃い目のつゆをかけるという、ほとんどお茶漬け感覚だ。

 店主は、旭川育ち、旭北高卒の杉山雅彦さん(45)。父親が札幌市清田区で開いていたうどん店を、体を壊したため閉店することにしたのを聞き、サラリーマンを辞めて店を継ぐことにした。

 「全国を転勤するうち、広島や福岡市でうどんの魅力にはまり、毎日食べ歩いていました。だから、自分が大好きな実家のうどん屋がなくなってしまうことに耐えきれなかった」と雅彦さん。

 継いだのを機に移転、再出発することにした故郷の旭川は、曾祖父が三条五丁目でうどんの製麺所を始め、祖父が引き継いで一九六九年(昭和四十四年)まで営業していたそうだ。

 うどん好きの杉山さんだが、修行の経験はない。「父の味を引き継いだ杉流です」と笑う全くの我流。それが食べる人を驚かせる創作うどんにつながっている。

 もちもちとしながら、しっかりと歯ごたえがある麺は、音更町の小麦キタホナミをこね、最短でまる二日間熟成させてから使う。いただいた「ぶっかけ青なんばん」は、旭川特産の青なんばんを醤油漬けにし、冷えたうどんの上に焼き油揚げ、大根おろしなどをトッピングした。暑さも吹っ飛び、ピリッとした辛さが病みつきになりそうだ。

 定休日は毎週水曜日と第三木曜日。平日は午前十一時から午後三時まで、土、日曜日・祝日は午後五時三十分から八時までも営業している。(吉木俊司・フリーライター)

ケロコのひとことメモ

 とても暑い日、冷たいうどんを食べようと行ったのですが…。隣のテーブルの人があまりに美味しそうに食べていたので、私は「カレーうどん」、友達は「鍋焼きうどん」。汗をかきながら食べました。美味しかったぁ。

 「つゆおにぎり」、これも気に入りました。1回目は冷たいつゆで、2回目は温かいつゆで。これ、はまります。

 そして、初めて食べた「うどんぜんざい」。締めはこれです。2、3日たつと、あのうどんの食感をもう一度、という気がしてきます。行ってみてください。