このお店、出される食べ物や飲み物はもちろんだけど、なんといっても店内の雰囲気が素晴らしい。それもそのはず、店主の城台幸子さん(71)は、旭川で二十年前からステンドグラス「我楽須工房きたの」を開設。道新文化ギャラリーで講師も務めているステンドグラス作家だ。

 東神楽で農業を志していた息子の潤さん(45)が、ひざを傷めて仕事を続けられなくなったのを機に、自宅兼工房を改装して今月オープンしたばかり。親子二人で切り盛りし、潤さんが店長、幸子さんが料理を担当する。

 ひっそりとした住宅街の中にある建物は、ニュージーランド、アラスカなど海外生活を十七年間も送ってきた城台さんらしく、とってもお洒落な洋館そのもの。ドアを開くと、窓、明かり、ランプと、柔らかな光と色彩を湛えたステンドグラスの世界が広がる。二階は、居間をそのまま利用し、ゆったりとした大テーブル二つ、観葉植物、古い掛け時計などが並ぶ。これからの季節、暖炉にはマキがくべられ、さらにやすらげる空間になることは間違いない。

 コーヒーは、「ブラジル・ダテーラ農園」「エチオピア・モカ・ホワイトマウンテン」など選りすぐりの四種。ウエッジウッドなど高級カップに注がれて出て来るのが、なんともうれしい。紅茶とともに、いずれも四百円。

 食事は、週替わりで「キーマ」「タイ」「オリジナル・ジェイズ」などのカレー。このほか、やはり週替わりでチャーハン風の米国ケイジャン料理「ジャンバラヤ」、インドネシアの「ナシゴレン」などを用意している。どれも、丁寧な調理が伝わる。いずれも七百五十円。

 「これまで私のステンドグラス作品を紹介したくても、作品展ぐらい。ここで美味しいコーヒーを飲みながら、ゆっくり見てほしい」と城台さん。

 定休日は毎週火曜日。営業時間は午前十一時から午後五時まで。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 城台先生とは仲良くさせていただいて、何度かお家に遊びに行きました。ものすごく素敵なお家で、カフェにすればいいのに、と思っていました。それが実現。

 一階を改装しましたが、二階の居間だったところは、そのまま。どうやったら、こんなお洒落に住むことが出来るんだろう。

 お洒落な人は料理も上手。食べたのは、カレーとナシゴレンとケーキ。きちんと手をかけて、おいしい、おいしい。特に、ナシゴレンが気に入りました。時間がある時に、フラッと行ってみたい素敵な空間です。