永山10ノ4・TEL56―9898

 いまやカレーは日本の国民食。その中でもいま、北海道発のカレーとして全国的に熱い視線を浴びているのがスープカレーだ。その専門店のひとつ「SAMA(サマ)」(本社・札幌)が先月、旭川に出店した。

 SAMA(インドネシア語で「~と一緒に」の意)は二〇〇四年、札幌で一号店が開店。その後、道内や本州、そして海外(香港、シンガポール店)と、フランチャイズ方式で拡大してきた。旭川店は十四店目。カレー大好き人間としては、どんなところが人気を呼んでいるのか気になる。

 メニューを手に取ると、注文の方法が載っている。まず「トマト」「ココナッツ」「海老」「クリーミー海老」の四種のスープからひとつをチョイス。続いて「チキン」(千五十円)、「ポーク」(千百円)、「キーマ納豆」(九百九十円)、「ハンバーグ野菜」(千二百円)などから好きな具材をチョイス。さらに、辛さも〇番から「未体験ゾーン」と名付けられた三十番まで選べる。これだけでも、千通り以上になる計算だ。まさに、お店の宣伝通り、自分好みのカレーを食べられるという仕組みだ。

 チェーン店というと、どこも同じ味と思いがち。しかし、旭川店オーナーの寺林彰さん(35)によると、コメは東鷹栖産、野菜も旭川近郊産が中心。旭川店限定品も三種ある。本店で一年半にわたって修行してきた寺林さんのオリジナルだそうだ。

 その中の一つ、「パリチキキャベチー」(千二百五十円)は、うま味たっぷりのスープに、パリッと上げたチキン、チーズを絡めたキャベツがメイン。これに、ナス、オクラ、ニンジン、アスパラ、ジャガイモ、ミニコーン、レンコンと野菜が山盛りのボリューム。もう、これは単なるカレーではなく別物。旭川店の一番人気というのもうなずける。

 定休日は第二水曜日。営業時間は午前十一時~午後三時、同五時~十時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 最近、カレーのお店がずいぶんオープンしている。家のカレーが一番おいしいと思ってるけど、家では作れない味のカレーもある。

 ここのスープカレーは、注文するときに色々決めなければならない。優柔不断の人と一緒だと、時間がかかるが…。

 3人で行ったので、違う味や具材を頼んで味見することに。私はあっさり味を、友達はトマト味のスープを。どっちもおいしかった。

 気に入ったのはパリパリチキン。かなりおいしい。辛さはレベル30まであったが、3でも結構辛かった。

2017年12月12日号掲載