宮下通11・TEL25-0400

サクラの花びらも舞い散り、さあ、ビールが美味しい季節。旭川でビールと言えば、この店をあげないわけにはいかない。

開拓時代の雰囲気を色濃く残した赤レンガ造りの旧上川倉庫をレストランに改修して、今年で二十二年。併設する工場で、道内産の農産物を原料にして醸造される地ビールは、大雪ピルスナー、美瑛小麦、富良野大麦など常時五種類前後。重厚感あふれる広々とした空間で、出来立てがテーブルに運ばれるのだから、まずいわけがない。地ビールは値段が高いといつもの僕は敬遠しがちなのだけど、ここはどれもグラス(三百五十㍉)五百円、ジョッキ(四百五十㍉)六百二十円、飲み放題二千円と、比較的低価格なのもうれしい。

そして、ビールとともにこの店で人気なのがジンギスカン。従来からあるオーストラリア産生ラム(八百八十円)に加え、先月末からは旭川産生ラムが新登場した。ロース、肩ロース、バラ、モモの四種セット(百六十㌘)で二千円とちょっと高い。しかし、森山智貴支配人によると、「臭みがまったくなく、ジューシーで柔らかです」。絶品だという。希少品とあって、在庫限定。早々に売り切れそうなところが、ちょっと残念だ。

そのほかにも、この店のメニューは道産素材を中心にして実に多彩。ランチメニューも豊富だ。その中で、やはり今年から登場した注目の一品が「骨付きとんかつ」。道産豚肉を三百㌘も使った実に食べごたえのあるトンカツで、じっくりと十五分もかけて揚げる。骨の旨みがしみとおり、ソースなしでもとにかく美味しい。これも、市内の飲食店で提供しているところはほとんどないらしい。
年中無休(十二月三十一日、一月一日を除く)。営業時間は午前十一時三十分~午後一時四十五分(ランチ)、同一時四十五分~同五時(ティータイム)、同五時~同十時(ディナー)。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

パーティーのドレスのファスナーが上がるように、ダイエットしてきた。だから、パーティーが終わったら食べると決めていたものがいくつかある。その一つがジンギスカン。そして、真っ先に来たのが地ビール館よ。お昼にね。
やっぱり、ここのお肉はおいしいね。ご飯はもちろん食べました、半分残したけどね。ラーメンと一緒に食べるために。ここのラーメンは本当においしい。超おすすめ。デザートはソフトクリーム。これからの季節、ぜひ地ビール館へ。

2018年05月08日号掲載