3ノ7・TEL22-5070

一九四七年(昭和二十二年)の創業、旬の魚介をふんだんに使った寿司と和食の老舗。その店の味を気軽に楽しめるのが、お昼のランチメニューだ。

チキンカツ定食(八百円)、かき揚げ定食(千円)など六種類を用意している。この日の中身は、例えば寿司ランチ(千円)はボタンエビ、タイ、カンパチなど生寿司六貫とお新香巻二個、稲荷一つの寿司に、茶碗蒸し、フキの酢味噌、卵焼き、すまし汁付き。ランチ弁当は、エビやイカなどのフライ、生姜焼き、シュウマイ、卵焼き、フキの酢味噌、もずく酢、アマダイの焼き物、香の物、みそ汁と盛りだくさんだ。

ランチというと、ちょっと手を抜いているのではと思いがち。でも、ここのは夜の料理と同じく、どれも丁寧に心を込めて作られているのが、食べるとわかる。ランチファンが多く、昼も混んでいるのが納得だ。

店主の目黒聡さん(49)は、寿司職人にあこがれ、市内の高校を卒業すると銀座の寿司店に飛び込んだ。東京での修行のあと、Uターンして二幸本店の三代目主人のもとでさらに十六年間修業。転機は、三代続いた店が閉店を決めたこと。三代目から「お前だったら信頼できるから、のれん分けしてもいい」と言われ、店を引き継いだ。

 こだわりは、既製品は一切使わず、すべて手作りしていること。そして、常に新鮮な魚介類を用意すること。だから、最高級のネタを毎日提供する寿司だけでなく、揚げ物、焼き物、ウナギ、そば・うどんまで、味に定評があるのは当然だ。「リーズナブルな価格を目指しています」というのもうれしい。

次に訪れるときは、北寄貝や帆立貝など魚介満載の「特大北海かき揚げ」(千六百円)か、常連さんお薦めという「鯛のかぶと煮」(八百円)をつまみに、目黒さんと食談義をもっともっと楽しみたい。

不定休。営業時間は午前十一時~午後二時三十分、午後四時三十分~同十時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 ここは大好きなお店。旭川で三本の指に入るのでは、と思う。海産物が大好きな私は、ここに来るたびに、今日はどんなものがあるのかワクワクする。カウンターに座り、いろいろと話しながら食べるぜいたく…。

知人は、ランチに毎日のように行っているという。そういえば、ランチにはしばらく行っていないな…。
早速行ってきた。ランチ弁当、千円だけどそれ以上の価値あり。揚げたてのフライ、シュウマイも熱々。どれも、最高に美味しかった。次は「かつとじ定食」にすると決めている。

2018年05月15日号掲載