東光17ノ5ノ1・TEL73-4832

 糖質制限中だけど、食パンが大好き。たいてい、野菜をたっぷり挟んだサンドイッチで食べる。でも、ケロコさんと同じように硬い耳は苦手。

 ところが、ここの食パン、食べてみてビックリ。耳もとっても柔らかく、おいしい。そうか、だから店のキャッチフレーズが「みみまでおいしい」なのか。店名だって、耳にこだわって「うさぎぱん」というわけだ。

 切り盛りするのは、須貝綾子さん(35)。子どものころからクッキーやパンを焼くのが大好き。札幌の製菓専門学校に進み、卒業後はカフェやパン屋さんなどで体験を積んだ。そして、両親の自宅一階を改装して念願の店をオープンさせたのが今年七月。

 最近は、市内でも天然酵母パンの店が増えている。でも、ここは「美瑛産を中心に道産小麦を使っています。その素晴らしい風味と香りを損ないたくなかったので、あえて生イーストにしました」とのこと。僕とカミさんは、ずっと天然酵母パンにこだわってきたけど、須貝さんのパンを食べたら、その信念も揺らぎそう。

 店内には常時、三十種近い菓子パンや総菜パンも並んでいる。隠し味にチーズを入れた人気抜群の焼きカレーパン(百四十円)、おいしい食パンの耳が味わえるたまごトーストサンド(百七十円)、ごまピロシキ(百四十円)など、どれもスーパーに並ぶ大手製パンメーカーのものとは比べ物にならないおいしさだ。

 パンだけではなく、クッキーやケーキも並ぶ。様々な味のシフォンケーキ(百六十円)、ナッツがぎっしり入ったカントリークッキーなど、「私の気まぐれ、思いつきで作っている」という独創的なものばかり。アレルギーの子どもたちにも食べてほしいと、米粉、バター抜き、卵抜きなど洋菓子がそろっているのも、須貝さんのやさしい心遣いだ。

 定休日は月曜、祝日。営業時間は午前十時~午後五時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 なんとも可愛いお店です。最近、旭川では食パンがブーム。
 私は食パンの耳はあまり好きじゃないので、耳がおいしいと聞くと、食べてみないわけにはいきません。あれ~、本当においしい。柔らかくて、小麦の甘い香りが口いっぱいに広がります。

 その時によって、白花豆入り、さつまいも入りなどの食パンも登場します。

 お勧めのシフォンケーキも食べてみたら、私の知っているシフォンじゃない! なんとモチモチとした食感。パンを焼いている女性がまた素敵。ぜひ、行ってみてください。

2018年10月08日号掲載