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 牛肉より豚肉が好き。でも、「道産」「国産」などと産地が大雑把で、生産履歴がはっきりしない豚肉がほとんどだ。そんな中で、旭川発ブランド豚に出合った。大雪山麓社の「笹豚」がそれ。

 大雪山麓のクマザサを加えた飼料を食べさせた豚のこと。優れた薬理作用で、豚が健康に育ち、臭みがない豚肉本来の旨みが引き立つ肉だそうな。

 同社はもともと、大口向けの弁当屋。笹豚の開発は十四年ほど前、大手旅行社からのツアー客向けの弁当を地元の食材で作ってほしい、との依頼がきっかけだった。社長の藤井泰樹さん(51)は、市内の農家、食品店などを奔走したものの、一つだけどうしても手に入らない。それが、旭川ブランドの豚肉だった。そこで、桜岡の養豚業者と連携し、笹豚を開発したという。

本社内にある直売所では、ロース(百㌘二百二十五円)、バラ(同百九十円)などを販売。美味しさを知ってほしいと、豚丼、カツ丼(各三百八十円)などの弁当も驚くほどの安さで販売している。「毎週火曜日に入荷し、スライスして水曜夕方には店頭に並べています。鮮度はどこよりも良いはず」と藤井さん。

笹豚を使った加工品も豊富。いただいてみると、ローストポーク、粗挽きソーセージ、粗挽きチーズ入りソーセージなど、しっかりとした歯ごたえがあり、豚肉の旨みが際立つ美味しさ。ウイスキーなど酒の肴にもピッタリの、大人の味だ。

中でも、自慢は無添加・無化学調味料のベーコン(百㌘五百円)。鷹栖町産干しシイタケ、南茅部産真昆布などを、贅沢に旨みとして使っている。

 詰め合わせギフト(二千五百~八千円)の発送を受け付けているほか、二十三~二十五日にはクリスマス用に伊達産若鶏の新子焼き(千五百円)を持ち帰り限定で販売する。

 定休日は日・祝日(年内は二十九日まで無休)。営業時間は午前十時三十分~午後六時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 最近は豚肉が好きで、よく食べている。特に、笹豚のファン。臭みもなく、豚肉の香りがする。

 この前、笹豚味噌造りと塩チャーシューをいただいた。酒の肴にぴったりというが、ごはんのおかずにもぴったり。これ、本当においしいの。

 そして、ここのお弁当がすごいと聞いて行ってみると、想像以上。ヒレカツがどーんとのっている笹豚ヒレカツ丼が380円。豚丼も380円。近かったら、毎日食べているかも。新子焼きもあった。これがまたおいしい。クリスマスはこれに決まり。

2018年12月11日号掲載