旭町2ノ12・TEL74-8484

 辛党には似合わないケーキ店取材。でも、思うのだけれど、旭川ではおいしい店が着実に増えている。フランス語で「大切な友だち」を意味するこの店もその一つ。わが家からはちょっと遠いけど、わざわざ車で買いに行く価値、大だ。

 陳列しているケーキは、本日のケーキ「リンゴとクリのタルト」(三百五十円)、甘露煮したサツマイモをごろごろ入れ、じっくり焼いた「お芋のチョコスフレ」(三百二十円)、色鮮やかな「苺のショートケーキ」(三百五十円)など、季節によって替わる十種類ほど。これに、チーズの風味とフライドオニオンの食感が心地よい「タマネギクッキー」(百二十円)、ちょっと甘めでサクッとした「ビスターチクッキー」(同)などの焼き菓子が加わる。

 オーナーの井上幸子さん(58)は、もともと武蔵野音大出身のピアノの先生。介護していた両親が相次いで亡くなり、空き家になった住宅を何かに活用しようと模索していた二〇一一年。現在の店を開店し、パティシエに諸般の事情から店を畳んだばかりの、同級生でもある狗飼克文さんを招いた。昔からファンだったそうだ。

 「チーズケーキがおいしい店は、他のケーキもおいしい」という僕のいいかげんな信念から、いただいたのは定番のチーズケーキ「ジャフチーズ」(三百七十円)。一口食べると、濃厚ながらしっとり、軽やか。ケーキ体験は少ないけど、間違いなく市内では十指に入るおいしさ。

 サクッとしたビスケット生地を土台に、北海道とオーストラリア、フランスのクリームチーズをブレンドしたクリームを、ゆっくり時間をかけて焼き上げているという。「うちのケーキは、道産を中心とした良い材料を手間暇かけて繊細な味を追い求めています」と井上さんが言うのもわかる。

 店内の三分の二は、グランドピアノも置かれた居心地が良く、広々としたカフェ・レストラン。ケーキセットは、ショーケースから好きなものを注文し、それに好きなドリンク(百円引き)を頼む仕組み。ランチ時には、amie弁当、グラタン、日替わりパスタの三種のお食事セット(各千八十円)も用意している。いずれも、自慢のケーキとドリンク付きだ。

 定休日は日曜日。営業時間は午前十時~午後六時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 ここのケーキ、とてもおいしいんです。でも、パーティーに向けてダイエット中だし…。ランチにしようと行ってきました。お食事セットは1080円で、決して安くない。行った日はナポリタンだった。でも、これがきれいで、おいしい。マリネにお吸い物、酢の物。これだけでも満足なのに、コーヒーとケーキが付く。

 ケーキはお好きなものをと言うので、320円のお芋のチョコスフレにしようと思った。でも、選んだのは350円のケーキ。こういうときって、高い方を選びますよね。