東光9ノ2ノ3TEL73-4953

 この価格で、この美味しさとは。驚きだ。メニューの中心はパスタとピッツァ、そしてデザート。

 パスタは、カルボナーラ、ペスカトーレ、ペペロンチーノなど常時八種類ほど。ピッツァは、マルゲリータ、パルマなど五種類ほど。いずれも、すべて九百円。ランチ(午前十一時~午後三時)は、上記から好きなものを一品選び、これにデザートと飲み物がついて千円。これはお得だ。

 昨年十月から週末のみの営業を続けてきた。そして、四月から本格オープン。一人で切り盛りする店主は、佐藤祐太さん(30)。材料にこだわり、自分で作れるものは自分で作るのが主義だ。

この日まずいただいたのは、一番人気というピッツァ・クワトロフォルマッジョ。焼いているときから、チーズのかぐわしい香りが店内にあふれ、期待が高まる。ドイツやイタリア産の四種のチーズをたっぷりと使っている。生地は、道産の小麦粉・ユメミルうさぎ。期待にたがわず、中身はもっちり、外はカリッとして、たまらない美味しさ。これしか食べないという常連客がいるというのも分かる。

 続いて魚介のペペロンチーノ。塩、コショウがピリッと効いた大人の味で、これも極上。この店のパスタを、すべて制覇したくなった。

店は、住宅街の一軒家を佐藤さんが自分で改装した。白い漆喰の壁、ゆったりとした北欧調のソファー席がすばらしい。「自分の店を持つときは、居心地いい空間にして、お客さんに長居してもらいたいとずっと思ってきました」と佐藤さん。

 店名の「ククーロ」とは、イタリア語でカッコウの意味。カッコウが鳴く森のように、疲れた心を休めてもらう場所にしたいとの思いが込められている。店内に掛けられた時計からは、一時間ごとにカッコウの鳴き声がして、ゆっくり時間が流れていく。

 定休日は月曜日。営業時間は午前十一時~午後五時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 外観も可愛いけど、中に入って目に入るのが可愛いソファ。どこで買ったのだろうと、最初から興奮。きっと若い女性がやっているのだろうと思ったら…、男性でした。

 ランチを済ませていたので、友達と2人で海鮮のパスタを注文。ものすごく美味しい。エビもプリプリで大きい。1人1皿にすれば良かった。

 スイーツは盛り合わせを頼んだけど、これまた美味しい。特別に変わっているわけではなく、普通に美味しいチーズケーキ。この安心できる美味しさがいいね。

2019年04月30日号掲載