3ノ7 エルムビル1F・TEL22―0212

 最近、「小料理屋さん」って言葉、あまり聞かなくなりましたね。このお店は、その懐かしい小料理屋さんの雰囲気です。

 ちょっと高級そうに見えますが、単身赴任の転勤族が晩ご飯を食べに来たり、女性が一人で来店して日本酒をたのしんだり、気軽に入れるお店です。

 二〇〇〇年に、和服が似合う先代のママがオープンしました。「はまじ」はそのママの源氏名です。二代目の吉竹都美さん(46)が、店名もそのままにお店を引き継いだのは、二〇一三年三月。

 店内は、純和風。トイレに入るとお香が焚かれていて、手ぬぐいは日本手ぬぐい。しゃれた団扇のデザインだったりします。

 カウンターの「おばんざい」が一つの売りです。取材に訪れた日は、「手羽先の煮焼き」(一本二百円)、「ホッケフライ野菜添え」(六百円)、「マガレイの煮付け」(千円)、「小松菜のおひたし」(三百五十円)などが並んでいました。お腹の空き具合で、「小松菜おひたしと、手羽先を二本」などと注文できます。

 日本酒の種類が豊富。熟年のご夫婦やカップルが、カウンターで粋に杯を傾ける姿や、値段も手ごろなので、三十代、四十代の比較的若い常連さんも少なくありません。

 七席のカウンターのほかに、四人掛けのテーブル席と、イス席の小上がりが三部屋。小上がりは仕切りを畳んで、最大十八人の宴会ができます。

 三人以上の宴会は、料理だけで四千円から。旬の食材を使った、おしゃれな和食のコース料理が楽しめます。

 日・祝日お休み。営業時間は、午後五時半~午後十時。(工藤 稔・本紙)

ケロコのひとことメモ

 ここのカウンターに座ると、とても落ち着きます。大皿や大鉢には「今日のおばんざい」が入って並んでいます。今夜は何があるのかな? いつも楽しみです。

 旬の食材を上手に使っているのはさすがです。煮物や揚げ物も、私も家で作るんだけど、ちょっと違うの。やっぱりプロだ。こういうお店に来ると、お酒や食事を楽しむのはもちろん、主婦として参考になるのがうれしい。

 友だちに「お料理が美味しくて、落ち着けるお店を教えて」って言われることがあるけど、そんなときにぴったり。ぜひ、行ってみてください。

2019年09月24日号掲載