2ノ7、プラネット2・7ビル2階 TEL27-3366

 ケロコさんの「メモ」にもあるように、とにかくお洒落な店。まるで、高級ホテルの和食レストランに入ったよう。メインフロアとカウンターの他に、宴会もできる大きな個室が二つ。それぞれ椅子もテーブルも異なっていて、いずれも旭川家具のメーカー、カンディハウスと匠工芸の高級家具がゆったりと並べられ、客を待ち受ける。店内に飾られたコケのインテリア「コケリウム」、酒瓶を包む風呂敷アートがまた、お洒落心をくすぐる。

 でも、メニューの価格は高くない。大根とマグロのサラダ(八百円)、豚のミルフィーユ(千二百円)、つくねと生ピーマン(八百円)、鴨ロースト(九百円)。酒も、久保田、越州、トムラウシのナキウサギなど、いいものがそろっている。

 いただいたのは、この日のお薦めの釧路産クジラの刺身(九百円)。クセがなく、あっさりしている。微妙にコリコリとした食感がたまらない。まずは何もつけずに、次はワサビ、そしてニンニク、ショウガ。ウーン、どれもおいしい。これまで抱いていたクジラは独特の臭みがあるというイメージを、見事に覆された。残念ながら、今シーズンはこの日が最後。だいぶ先だけど、来シーズンぜひ食べてみてください。

 キノコの天ぷら(六百五十円)は、マイタケ、シイタケ、タモギタケの盛り合わせ。シンプルに塩を付けて口に入れると、それぞれ異なるキノコの旨さが広がった。

 店は八月に開店したばかり。オーナーは、この欄で絶賛したことがあるカフェ「ベアトリーチェ」(四ノ七)と同じ方。店長はそのいとこで、帯広で長くカフェを開いていた押切和子さん(55)。手伝ってほしいと言われたそうで「落ち着いた雰囲気の中で、美味しいものを素敵な食器でゆっくり食べたり飲んだりしてほしい」と話す。

 不定休。営業時間は午後五時~零時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 素敵なお店がオープンしました。お店に入って、席に着くまで、すでにおいしい予感。家具はカンディハウス製。なんともお洒落で落ち着く空間。お値段が高そうな気がしますが、そんなことありません。宴会も飲み放題付きで5000円から。

 気に入ったのは、豚肉とタマネギを重ねて揚げたミルフィーユカツ。そして、早速家で真似したのは、つくねと生ピーマン。生のピーマンにつくねを入れて、バリバリ食べます。煮卵おにぎりも最高。次は何を食べるか、楽しみになるお店です。

2019年10月08日号掲載