永山1ノ2ノ3、秋月ビル2F・TEL48―8395

 入った途端、広々とした店内の六面の壁のすべてに設置された本棚のマンガ本に圧倒された。全部読むのに、いったい何年かかるだろう。「そうなんです。うちは旭川でのマンガ喫茶のはしり。三十七年前の開店時から買い集めたマンガは、五千冊を超えているのではないでしょうか」と、店主の沼澤久子さん(73)。

 そして、この店のもう一つのはしりが、喫茶店で定食を出すこと。旧南高のそばで下宿を営んでいたこともあり、共に経営するいとこと一緒に一貫して食事を重視してきたという。例えば、ランチのお魚定食は選べる魚だけでも赤魚みりん、塩サバ、米糠ニシン、サケ、開きホッケ、開きサバと六種類(七百八十~八百三十円)。これに、日替わりで三種の小鉢が付くから驚き。訪れた日は、ホウレン草のおひたし、ふろふき大根、カボチャのサラダだった。

 どれも丁寧に作られ、しっかり目の味もあいまってご飯が進むこと、進むこと。ちなみに、ご飯のお代わりは自由、希望者にはサービスで納豆まで出しているそうだ。

 メニューにはこのほか、朝定食(六百五十円)、魚か肉かが選べる日替わりランチ(七百円)、生姜焼き定食(八百円)、カツ定食(同)など、ボリュームたっぷりの食事がずらり。「冷凍品は使わず、安い旬の野菜をたっぷり使って工夫しています。大変だけど、仕入れ先やお客さんにも恵まれてここまで来ました」と沼澤さん。近所だけでなく、遠方から車で来る客が多いというのも分かろうというものだ。

 開店時から隣で経営している麻雀荘も健在。店から出前してもらった食事を摂りながら、麻雀を楽しむ昔からの常連さんでにぎわっている。

 定休日は日曜日、祭日。営業時間は午前十一時~午後八時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 ここに来ると、お料理上手な近所のおばさんを思い出します。「これも食べなさい」「これも」と、次から次へとごちそうが出てきます。ランチもすごい。私はお魚が好きなので焼魚定食。小鉢の1つ1つがおいしい。野菜をたっぷり使っているのがうれしい。

 気前がいいので、差し入れしてもらった柿やリンゴもお客さんに出してくれます。ランチももちろんだけど、ここのラーメンもおいしいんです。ゆっくり食べたい人は、お昼の時間をすこしずらすといいかも。