2ノ8ノ145・TEL74-3339

 消費税が八%から一〇%に上がった。わずか二%の差だけど、飲食店などでは材料費から光熱費、輸送費にまで積み重なるのだから、たまったものではない。旭川でも、やむを得ずに定価を一割前後値上げする店が相次いでいる。

 いきおい、コンビニ弁当やカップ麺に頼る若い人も増えているだろう。だけど、これらは栄養価が低く、ただ腹をくちくするだけで、健康面でも心配だ。そんな人たちにお薦めが、定食屋。コンビニ弁当と飲み物を買うのとあまり変わらない値段で、栄養が確保できる。このお店も、そうした力強い味方だ。

 もともと二年前におむすび専門の「おむすびはっち」として開店したが、今年四月から定食屋に衣替えした。店の名前は、八丁目にあることから。週替わり定食(七百円)は、魚と肉の三種類のメイン料理から一つを選べる。訪れた週のメインは、鶏てんぷら、あったか肉豆腐、ぶり照り焼き。これに加え、ワカメと竹輪の酢味噌、ナスとピーマンの揚げ浸し、大根と揚げのキンピラ風の三種の小鉢、そして漬物とみそ汁、ご飯が付いている。

 何ともボリュームたっぷり。野菜の種類も多く、栄養バランスが良さそうだ。プラス三百円で、メインをもう一品選ぶこともできる。

 このほか、キーマカレー(六百円)もあり、いずれも持ち帰りOK。「働いている人に、手軽に来て、お腹いっぱい食べてほしい」と、オーナーの木脇靖浩さん(48)。

 ちなみにこの店、夜は日本酒中心の居酒屋「小町バル のらくら」に変身する。だから、店内は居心地のいい、まさにバルの雰囲気だ。

 定休日は日、祝日。営業時間は午前十一時~午後三時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 のらくらの定番、ガリ鯖が好き。ここ小町バルにもある。入り口はカウンターだが、奥の方はとても落ち着く空間だ。ここは穴場かもしれない。

 その小町バルが、お昼は「おしょくじはっち」になり、ランチを提供している。

おいしくてリーズナブルという噂は聞いていたが、本当だった。700円でお腹いっぱいになる。

 行った日のメインは、チキン南ばん。ものすごいボリューム。小鉢3つに漬物。この小鉢がおざなりでない。男の人が多いのも納得だ。またすぐに行きたくなるお店です。

2019年12月10日号掲載