3の8、マルオービル2F・TEL090-9751-1724

 餃子は大好きで、あちこち食べ歩いている。僕は、日本の餃子より本場の中国、台湾の方が好みだ。日本は、餡(あん)にニラやニンニクがたっぷり入っていて、餡の自己主張が強すぎる。ところが、この店の水餃子のおいしさには驚いた。とにかく、皮がおいしい。下手な擬音語だけれど、モチモチ、ツルツル、グニュッ。小麦粉の香りがたまらない。よく見たら、店の看板に「皮第一主義」とあった。

 居酒屋「さと舎」を経営する佐藤拓敦さん(43)が、コロナ禍による来客減に何とか対応しようと今年七月、ランチタイム限定で店内を「POH(ポー)」として開店させた。入口には製麺室を設け、皮は自家製。道産小麦にこだわり、香りが強くなるようブレンド。皮の厚さは〇・一㍉単位で調整し、皮のうまさを引き立てるため、あえてニラ、ニンニクを入れていない。

 焼きギョ定食、水ギョ定食(各八百八十円)には、お代わり無料の具沢山味噌汁と、これも大盛に変更無料のご飯がついてくる。訪れた日は豚汁だったが、これも豚肉は美瑛町農協から仕入れ、味噌は自家製とこだわっている。これがまた、おいしい。

 店内の製麺室では、配合を微妙に変えてそうめん、うどん、パスタも作っている。試しに、とりつけ麺生そうめん(八百八十円)をいただいた。麺を濃厚なつゆにつけて口にいれると、そうめんでありながらそうめんではない。シコシコ感が強く、別物だ。「まず、一度は食べに来てほしい。おいしさにビックリしますよ」と佐藤さん。次回は、釜玉しらすうどん(六百五十円)、至極のミート生パスタ(九百八十円)も絶対に食べたい。

 不定休。営業時間は午前十一時~午後二時。夜営業のさと舎(午後五時三十分~十一時三十分)では、テイクアウトのみ注文可能。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 私はいつも新しい店を探しているので、同じ店に行くことはあまりない。その私が、2日続けて行ったのがここ。

 店内には製麺室があり、自家製の生麺が食べられるのだ。これはおいしそうと、ざる生そうめんを注文。皮のもちもち感を楽しむなら水餃子、とこれも注文した。どちらもビックリするほどおいしい。気に入りました。

 どうしても生そうめんが忘れられず、次の日も食べた。前日は「麺大盛無料」というのを見落としたので、大盛と焼き餃子を食べて大満足。次は、うどん食べよ。

2020年10月13日号掲載