東光3ノ4ノ1・TEL74-6354

 自分の家で食べているような、家庭的な雰囲気の店にしたい――。こんな思いを込めて、先月二十二日にオープンしたばかり。それにしても、ケロコさんの早耳は相変わらずすごい。オーナーの金本茜さんによると、当初は七月を予定していたが、新型コロナウイルス禍で延期に。「でも、もう我慢できない」と、店内のテーブル席をカーテンロールで仕切るなどの対策を十分にほどこして、開店に踏み切ったそう。

 金本さんは、近くで居酒屋を経営していた。でも、定食屋を開くのがずっと夢だったそうで移転。場所もスタイルも変えて〈昼は定食屋、夜はちょい飲み酒場〉にしたという。定食は、唐揚げ(七百円)、さばみそ(同)生姜焼き(八百円)、とんかつ(九百円)など九種類もそろえている。このほか、六種類のカレーや五種の丼もの、ラーメンなどもあり、メニューは豊富。この中から、銀だら西京焼き定食(千円)とチキン照りマヨ定食(八百円)をいただいた。

 「魚屋さんのお勧め」というだけあって、銀だらの脂がのっておいしいこと。チキン照りマヨは濃厚な味で、これまたご飯がすすみそう。いずれにも、白菜の浅漬け、ゆで卵入り油揚げ、ほうれん草のお浸し、カボチャの煮物と、小皿が四皿ついてくるのもうれしい。「手作りにこだわっています」と金本さんが言うように、どれも本当に家庭的なやさしい味だ。

 夜のメニューを見せてもらうと、あん肝なめろう(六百八十円)、砂肝ねぎポン酢(三百八十円)、絶品塩サバ(千二百八十円)、名古屋コーチンのフォアグラレバ刺し(千五百八十円)など、お酒にぴったりの肴がずらり。これではとても、“ちょい飲み”では済みそうにないなあ。

 定休日は水曜日。営業時間は午前十一時~午後二時三十分、午後五時~九時三十分。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 オープンしたばかりのお店。初めてのランチは、日替わり定食と決めている。

 この日は、麻婆豆腐と小皿が4つで、ご飯の盛りもいい。味付けも良く、ご飯が進む。友達が頼んだ生姜焼き定食も、すごいボリュームのお肉だった。ダイエットしていると言いながら、あっという間に完食。

 すると、隣に男性が来て、日替わり定食、ラーメン、カレーを頼んでいる。後で誰かが来るのかと思っていたら、なんと1人でペロッと食べてしまった。次は、私もラーメンとカレーを食べよ。

2020年11月17日号掲載