大町1ノ6・TEL76-9066

 最近は国境紛争などでちょっと仲が悪いインドと中国。これを食で結び付けちゃうのだから、日本人はたいしたものだ。僕には初の味となるカレーラーメン(八百円)。カレーうどんやカレー蕎麦ならわかるけど、なるほど、ラーメンとカレーの組み合わせも意外にいける。何より、カレーにしようか、ラーメンにしようかなんて、悩まなくて済む。

 トロリとかけられたカレーと一緒に、ちゃんと煮卵やメンマ、もやし、チャーシューとラーメンの具材がそろっている。コリコリとしたキクラゲも相性抜群だ。店長の有馬拓土さん(27)によると、昨年色々工夫を重ねて開発した新メニュー。ベースはなんと味噌ラーメンだという。日本の味噌まで参加し、三カ国の味が見事に調和しているのだから、これはすごい。

 店は、隣のパチンコ店「ボンボン」の経営。でも、通り一つ隔てた独立した店舗なので、パチンコの利用客だけでなく、近くの会社員や学生の利用も多いそう。醤油ラーメン(七百円)、カレー(五百円)、カツ丼(七百五十円)、卵丼(五百五十円)、カツ定食(八百五十円)など、安さとボリュームがきっと人気の秘密なのだろう。

 もう一品、一番人気だというゲソ丼(五百五十円)をいただいてみた。揚げたゲソは予想外の柔らかさ。甘じょっぱいたれがかかっていて、ご飯がどんどん進む。大量の青ネギが風味を引き立てる。これも僕には初めての味だったけど、これもいけるなあ。安いだけではない。「パチンコ客以外も気軽に入ってほしい」と話す、有馬さんの食への熱意が伝わってくる。

 それにしてもケロコさん、パチンコをするわけでもないのに、よくも庶民の味方のようなこんな店を探し出してくるなあ。偉い!

 無休。営業時間は午前十一時~午後三時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 町をウロウロしていて、ランチと書かれているお店を見たら、一応入ってみる。ここはパチンコ屋さんの横にあるので、パチンコをしている人が多いのかと思ったら、学生や会社員が多かった。

 セットという言葉に弱いので、ラーメンセットにした。このラーメンが美味しかった。これに卵丼をセットにしたのだけど、これがまた味がしっかりしていて、一気に完食。

 隣の人が食べていた生姜焼きもボリュームがあって美味しそう。また行かなくちゃ。

2021年04月13日号掲載