5ノ7、フードテラス1F・TEL080-1872-3407

 ワッフルって、小麦粉や卵、バター、牛乳などを原料にした焼き菓子の一種。なんでも原型は古代ギリシャ時代からあり、宣教師が各地に広げていったらしい。今や、世界中で多彩な味を競っており、代表的なのがモチモチ食感のベルギー系とカリカリ食感の米国系。この店は、その中間の北欧系という。


 オープンしたのは五月。店主は、以前この欄でも絶賛したパンケーキの店「オンネア(旧名スヌス+ラウンジ)」(豊岡四ノ二)を、母と経営していた金谷樹さん(29)。金谷さんはコロナ禍に世界中が襲われている今から三年前、スウェーデンとフィンランドを旅行。その地で、ワッフルが日本のおにぎりのように食べられているのを知った。「とても美味しいその味を、日本でも広げたい」と、ワッフル専門店として二号店を開くことにした。

 ワッフルのメニューは、バニラアイスと蜂蜜がかかった定番のハニープレーン(六百五十円)、相性抜群のメープルシロップとナッツをトッピングしたメープルナッツ(七百五十円)など。このほか、フィンランドの国民的スイーツというカルダモン入りパン生地の「セムラ」(二百七十円)といった珍しいものもある。僕がいただいたのは、イチゴなど四種のベリーをぜいたくに使ったミックスベリー(七百五十円)。可愛いクローバー型のワッフルは甘さ控えめで、食感が本当に変わっていて面白い。生クリームとアイスと絡み合って、美味しいこと。「北欧ではカルダモンなどのスパイスをたっぷり使うのですが、日本人向けに抑えてあります」と金谷さん。今後はサンドイッチなどの食事も開発中だというから、楽しみだ。

 ちなみに、店名は世界一難しい言語と言われるフィンランド語で「幸せになれますように」との意味の接続詞だそう。定休日は月曜日。営業は午前十時から午後六時まで。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 フードテラスに新しいお店が3軒できたと聞いて、早速行ってきた。明るく活気があって、いい感じ。この場所は、店が新しくできてはなくなっているので、頑張ってほしい。

 「オンネア」は、ワッフルのお店。ワッフルの焼けた香りがフードテラス全体に広がり、食べる前からワクワクする。

 ハニープレーンを食べてみた。ワッフルは甘さ控えめで、生クリームとベストマッチ。何よりも感激したのが食感。モチモチとサクサクのワッフルの中間というけれど、まさしくそんな感じ。次は生ハムとアボカドを食べてみよう。

2021年06月15日号掲載