緑が丘東3条1ノ2・TEL76-4566

 最近、スペシャルティコーヒーという言葉を、たびたび聞く。意味するところは、生産国で収穫、選別、品質管理などがきちんとされたコーヒー豆ということらしい。もちろん、美味しく、生産地の特徴ある風味がなければならない。つまり、全世界の生産量のわずか五%しかないコーヒーのエリートなのだ。

 この店で扱っているのも、このスペシャルティコーヒーを中心とした世界十九カ国、二十六種類のコーヒー生豆。好みの焙煎度で注文したら、熱風式焙煎機で雑味が少ない味に十分ほどで焙煎してくれる。

 価格(百㌘)は、最高峰のゲイシャ(二千五百円)からカムイブレンド(六百五十円)、ブラジルアマレロラランハル農園(同)、ウポポブレンド(五百五十円)など。

店は、市内で福祉介護施設を運営するさくらライフコミュニケーションが六月末にオープンさせた。キャッチフレーズは「世界のコーヒーを通して、北海道より笑顔とコミュニケーションをお届けします」だ。

 良質なコーヒー豆とともに忘れてはならないのは、旧グランドホテルでパティシエをしていた小阪真里さん(34)の手によるスイーツの美味しさ。牛乳とバター、卵を使ったパン生地に、たっぷりの生クリームを挟んだイタリアの伝統菓子「マリトッツォ」(クラシック三百五十円、オレンジチョコ、ピスタチオ、コーヒー各三百八十円)、ミニパフェ(コーヒーゼリー、チョコレート、ミックスベリー各三百八十円)などをテイクアウトできる。甘さを抑えた大人の味なのがうれしい。たまには、ゆったりとコーヒーにスイーツというのもいいな。

 コーヒー豆は、店頭のほか市内三か所の老人ホームさくらの前でも二十四時間販売している。コーヒー豆の自動販売機は、北海道では初めての登場らしい。

 定休日は日、月曜日。営業時間は午前十時~午後六時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 コーヒー豆の自動販売機なんて初めて見た。北海道初だそうだ。このコーヒー豆を焙煎・販売しているのがSAKURA珈琲。

 スペシャルティコーヒー豆専門店だというので、美味しい豆を求めて行ってみた。ずらりと並ぶコーヒー豆のほかに、スイーツもあった。

 コーヒーゼリーのミニパフェを注文。口当たりがいいソフトクリームの下には、香り高いコーヒーゼリーが。さすがコーヒー豆屋さん、かなりレベルが高い。

 いま人気のマリトッツォやカヌレも美味しい。作っているのは女性の菓子職人だよ!

2021年08月10日号掲載