3ノ8、緑橋ビル1号館・TEL26-7225

 最近、おにぎりの専門店が増えているような気がする。コロナ禍のもとで、気軽に買って自宅や勤務先で食べられるのが受けているのだろうか。

 この店は、今年で十一年目を迎えた人気のおにぎり店。僕などおにぎりと言えば鮭やタラコ、梅干しぐらいしかパッと頭に浮かばないけれど、ここのお勧めは人気ナンバー1のチーズカツオ(百九十円)、なすみそ(同)、しゃけマヨ(二百三十円)。このほかにも、桜えびの塩おむすび、なっとうチーズ、たかなチーズなど、食べたことがないのがいっぱいある。その数、なんと約五十種類。お客さんから「こんな風のおにぎり作って」という要望を受けて試作するうち、どんどんメニューが増えたのだとか。

 どれも、注文してからホカホカのご飯で作ってくれる。価格は百七十円から二百三十円と、コンビニよりちょっと高め。でも、重さは百七十グラムと通常の一・五倍と大きく、中の具材もびっしり。こだわりのコメは、茨城県産コシヒカリ。おいしいおにぎりを食べたいという人には、絶対にお勧めだ。

 毎日元気に店に立つのは、店主の髙尾真由美さん(61)と義娘の由依さん(34)の二人。真由美さんによると、もともと友人が開いていたおにぎり店が閉店することになり、常連客からぜひ続けてほしいとの声が相次いだ。そのため、飲食店で働いてきた経験もある真由美さんが引き継いだという。奇妙な店名は、真由美さんの子ども四人の頭文字をつなげた。

 店内では、日替わりで五種類ほどのおかず(百八十円から)も販売しており、おにぎりと一緒に買い求める客が多い。また、日替わり弁当(五百円)もある。ところで日本おにぎり協会によると、おむすびは神の形をかたどったもので三角型が基本、おにぎりはにぎりめしから転じたもので、丸でも三角でもよいのだとか。知っていましたか?

 不定休。営業時間は午前九時~午後五時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 月に2回、北洋銀行の地下で話し方教室がある。お昼に終わって、右に行けば家なのだけど、つい左に行ってしまう。

 どうしてかというと、おにぎりを買うため。コンビニにも売っているけれど、どうしても「ゆこあふ」のおにぎりが食べたいのだ。

 注文してから作ってくれるから、あたたかい。中身はずいぶん種類があるけれど、今はシンプルに鮭と筋子を選んでいる。ここのおにぎりは、どんなごちそうよりも最高に美味しい。おかずも売っているので、それも買ってその日の夕食にする。

2021年10月12日号掲載