6ノ7、エクセルA1ビル1FTEL25-2021

 みんなが大好きなオムライス。最近は、昔風の薄焼き卵ではなくて、フワトロ系が圧倒的な人気のようだ。この店の一番人気というオムライス(八百円)も、フワトロ系。フワフワ卵にナイフを入れると、トロッと感動的に割れた。

 卵は、大きすぎず小さすぎずしないため、使うのは二個半。ライスは、食感を良くするために刻んだニンジンやタマネギと炊いたサフランライス。添えられるソースは、じっくり煮込んだ自家製のデミグラスソースかトマトソースの二種どちらかを選べる。

 ここまでこだわるとはすごい。僕はトマトソースでいただいたが、トマトケチャップとは全く別物。セロリなどの香味野菜の味が効いて、驚くほどのおいしさだった。

 店がオープンしたのは、この八月。ビル全体のオーナー(札幌市)が「ビルのメインフロアには、いつも明かりがつき、コーヒーの香りが漂う場所にしたい」と、昭和通りに面した一階をお洒落な空間に生まれ変わらせた。店名は、イタリア語で「幸せ」という意味。最高の時間をゆっくり過ごしてほしいとの願いを込めたそう。

 メニューにはこのほか、ボンゴレビアンコ(八百五十円)などのパスタ、カレーライス(同)、自家製の焼きたてパンによるモーニングセット(六百五十円)などが並ぶ。どれもたっぷりのサラダがついており、これも体にいいものを食べてほしいというオーナーのこだわりなのだとか。本日のコーヒー(五百円)が、サイフォンでたっぷり運ばれてくるのもうれしい。

 カフェにしては料理のレベルが高い。聞いてみると、料理長は先日まで市内の人気創作料理店に勤務していた人だという。近日中には、日替わりランチも始まるとのことで、これは行ってみなくちゃ。最後に店からのPR。「パソコン用のコンセントも備えており、本を読んだり仕事をしたり、店を有効に使ってください」。定休日は日曜日。営業時間は午前八時三十分~午後十時。(フリーライター・吉木俊司)

ケロコのひとことメモ

 あれっ? お蕎麦屋さんだったのに、違うお店になっている。覗いてみると、とてもおしゃれ。

 おすすめというオムライスを頼んでみた。ソースは二種類。デミグラスソースは嫌いなので、トマトソースにした。ケチャップかと思ったら違った。手作りのトマトソースだ。友だちのデミグラスソースを食べさせてもらったら、これもおいしい。

 そのあと、またすぐ行った。今度はパスタ。これもいける! ドリップコーヒーも美味しい。いいお店が出来た。今度は朝ごはんを食べに行こう。

2021年11月09日号掲載